犬がよく真似をする「飼い主の行動」
犬はなぜ飼い主の行動を真似するのでしょうか。
様々な考え方があるとは思いますが、『無意識に自分と性格の似た犬を選んでいるのではないか』という一説があります。似た性格同志だからこそ、行動も似たようなものになってしまうのかもしれません。
とはいえ、直したいとは思っていても、つい癖でやってしまう行動ってありますよね。せっかちな性格だからこその行動、のんびりな性格だからこその行動など、性格が行動にも表れてしまうようです。
そして、飼い主との暮らしの中で飼い主の行動を見て、犬は「何が安全で快適な行動なのか」ということを学んでいるのではないでしょうか。
そこで今回は、犬がよく真似をする「飼い主の行動」について解説します。今まで気づかなかっただけで、もしかしたら真似されていた行動もあるかもしれません。
1.子供を叱ること
子供を叱るという飼い主の行動を犬が真似をすることがあります。
飼い主の行動を真似して、子供が犬に触れようとしたときに威嚇したり、子供が犬のおもちゃに触れようとしたときに手を噛んでしまったり、子供に対して攻撃的な一面を見せることがあります。(これが子供に対する正しい行動なんだ…)と、間違って学習してしまったようです。
犬は飼い主の行動を見て学びます。正しい行動であるか、間違った行動であるかは、犬には判断することができません。ただ飼い主の真似をしているだけなのです。
手を噛むなど攻撃的な一面を見せることがあれば、やめさせるべきです。
手を噛むのは悪い行動ですが、犬を叱る前に考えてほしいことがあります。「飼い主の行動に改めるべきことがあるのではないか?」ということです。「ゲームは宿題を終わらせてからでしょう!」と、つい怒鳴ってしまうことありませんか?
2.ニオイを嗅ぐこと
ニオイを嗅ぐという飼い主の行動を犬が真似をすることがあります。
洗濯物のニオイを嗅いだとき、芳香剤のニオイを嗅いだとき、食べ物のニオイを嗅いだときなど、後から同じように犬もニオイを嗅ぐことがあります。
どんなニオイがするのか、なぜ飼い主はニオイを嗅いだのか、その正体を自分も知りたいなどの気持ちがあるのではないでしょうか。
もともと犬はニオイを嗅ぐものです。ニオイを嗅ぐことで、それが何なのか、安全なものなのか、美味しいものなのかなど、確認をしています。
ニオイを嗅ぐという行動をやめさせる必要はありませんが、犬が嗅いで危険なものは、置かないようにしましょう。
3.おやつを袋ごと持ってくること
おやつを袋ごと持ってくるという飼い主の行動を犬が真似をすることがあります。
自分のおやつを袋ごと持ってきて、「これが食べたいです」と、飼い主に主張するのです。賢くもありますが、甘え上手、おねだり上手な犬ですよね。
袋を噛んだり破ったりしておやつを取り出すということをしないのは、悪い行動であること、飼い主に叱られる行動であることをちゃんと理解しているからだと思います。
おやつを食べていると、「自分だって食べてるじゃん!」とばかりに見つめてくるので、つい与えてしまいますよね。
袋にイタズラをしないのであれば、やめさせるべきとは言い難いですし、飼い主の行動を真似して犬が自分のおやつを袋ごと持ってきたとき、「一緒におやつタイム♡」にするとよいのではないでしょうか。
まとめ
犬がよく真似をする「飼い主の行動」を3つ解説しました。
- 子供を叱ること
- ニオイを嗅ぐこと
- おやつを袋ごと持ってくること
たまたま同じ行動をしただけだったのか。飼い主の行動を見て覚えてしまったのか。犬の本当の気持ちは定かではありませんが、犬はよく飼い主の行動を観察して学習しているようです。
愛犬が自分の行動を真似しているのだと分かれば(可愛いなぁ♡)と感じられるものですが、よく考えてみると、こんな行動は真似してほしくないというものもありますよね。
(これは真似してほしくないぞ…)という行動を真似してしまっているときは、やめさせるべきでしょう。愛犬に危険が及ぶ可能性のある行動は、真似させないことが大切です。