愛犬が飼い主に「危険だよ!」と伝えているサイン
愛犬がいつもと違うタイミングでいつもと違う行動をした場合、何かを伝えようとしているのかもしれません。
そこで今回は、愛犬が飼い主に「危険だよ!」と伝えているサインについて解説します。いざというときに正しく迅速に対応できるように確認しておきましょう。
1.狭いところに隠れる
愛犬が狭いところに隠れるのは、飼い主に「危険だよ!」と伝えているサインです。
危険を感じると、狭くて薄暗い場所を好んで身を隠すことがあります。自宅の室内であれば、ソファーの下、飼い主のベッドの下、家具の裏などです。
知り合いの愛犬は、大きな地震が起きたとき、シューズボックスの中に入ったまま、数時間も出て来なかったそうです。また、ケージやクレートの中から出て来なくなることもよくあります。「ここは安全な場所だ」と認識しているからです。
もしも避難が必要なとき、狭いところ、家具の下や裏などに隠れてしまうと、出て来なくなってしまって大変です。
「ケージやクレートの中が安全だよ」ということを、愛犬に普段から教えてあげるようにしましょう。
2.遠吠えをする
愛犬が遠吠えをするのは、飼い主に「危険だよ!」と伝えているサインです。
飼い主だけではなく、(仲間のみんなに危険を知らせたい!)という気持ちから遠吠えをすることがあります。
雷雨の警報が出ているとき、近所の犬同士で遠吠えをし合うことがあります。これから訪れる可能性の高い危険を察し、仲間同士で連絡を取り合っているのです。
雷の光や音に驚き、パニックを起こしてしまうことがあります。庭やお外で暮らす犬は、玄関先でも構いませんので、お家の中に入れてあげましょう。
また、自宅の室内からの脱走にも要注意です。
3.服を口にくわえて引っ張る
愛犬が飼い主の服を口にくわえて引っ張るのは、「危険だよ!」と伝えているサインです。
幼い子供が海や川で遊んでいるとき、水に入ろうとすると、愛犬が子供の服を口にくわえて引っ張り、「そっちに行ってはいけないよ」と、安全な方に誘導してくれることがあります。よくSNSでは、そのような動画が投稿されているのではないでしょうか。
大人の飼い主が海や川に飛び込んだとき、泳いでいるとき、溺れているのではないかと心配した愛犬が飛び込んで助けてくれた、という動画もよく話題になります。
海では波の高さや荒れ具合、川では水の流れの速さなどを察するのでしょうか。もしかすると、泳ぎが得意ではない人間には危険な場所だ、と考えているのかもしれませんね。
4.自宅に引き返そうとする
お散歩中、愛犬が自宅に引き返そうとするのは、飼い主に「危険だよ!」と伝えているサインです。
(今お散歩に出たばかりなのに…)というときはないでしょうか。リードを強く引っ張って、飼い主を自宅の方へと誘導することがあります。絶対に向こうには行かないぞ!と、その場で踏ん張ることもあります。
向かおうとしている先にある危険を感知し、飼い主を行かせたくない、と考えているのかもしれません。自分だけ逃げ出そうとしてしまう犬もいますので、リードを手放さないようにご注意くださいね。
5.抱っこをせがむ
愛犬が抱っこをせがむのは、飼い主に「危険だよ!」と伝えているサインです。
普段はあんなに抱っこを嫌がるのに…と、不思議に感じたことはありませんか?抱っこされている間、キョロキョロ周りを見渡したり、耳をあちこちに動かしたり、体をブルブルと震わせることもあります。
危険を感じ、見たり聞いたりして、情報を集めているのでしょう。大きな地震を経験したことのある犬は、揺れを予知し、恐れから体の震えが止まらなくなってしまうこともあるようです。
まとめ
愛犬が飼い主に「危険だよ!」と伝えているサインを5つ解説しました。
- 狭いところに隠れる
- 遠吠えをする
- 服を口にくわえて引っ張る
- 自宅に引き返そうとする
- 抱っこをせがむ
人間と比べると、犬は数千倍~1億倍もの嗅覚を持ち、1kmほど離れた音を聞き取る聴覚を持つとされています。
人間には感じ取ることができない危険なニオイや音も犬には感じ取ることができるため、飼い主に知らせるのでしょう。
愛犬に普段とは違う様子や行動が見られるときは、慎重に落ち着いて行動できるように日ごろから心掛けましょう。