愛犬が満足してくれる愛情表現の仕方は?
愛犬がキラキラした目で見つめてきたり、お腹を見せたり、口元を舐めてきたりするのは、飼い主への愛情表現です。愛犬なりの方法で一生懸命「大好き」と伝えているのです。
では、飼い主が愛犬に「大好き」と伝えたいときはどうしたらよいのでしょうか?以下から、愛犬が満足してくれる愛情表現の仕方をご紹介します。
1.マッサージをする
撫でられるのが大好きな愛犬には、マッサージで愛情表現をするのがおすすめです。手のひらや指の腹を使って、愛犬が気持ちよさそうにする場所を優しく撫でたり揉んだりすることで、愛犬は飼い主の手から伝わる愛情を感じ取り、リラックスもできるのできっと満足してくれるでしょう。
愛犬にマッサージをするときは腕時計やアクセサリーを外し、まずは飼い主自身がリラックスしてから始めるのがポイントの1つです。
また注意点として、炎症など皮膚に異常がある場所へのマッサージ、体調不良時や食後すぐのマッサージは避けましょう。
2.優しく話しかける、褒める
犬は言葉の意味は理解できなくても、人の声のトーンや表情から感情を読み取ることができると言われています。穏やかな声のトーンと表情で優しく話しかけることで、愛犬は飼い主の愛情を感じ取ってくれるでしょう。
また、愛犬を褒めることも愛情表現になります。飼い主に褒められると「自分を見てくれている」「愛されている」と、感じることができるからです。愛犬が指示に従えたときはもちろん、落ち着いて静かに過ごしているときなどにも、「いい子」とたくさん褒めて満足感を与えましょう。
3.一緒に遊ぶ
犬は飼い主と遊ぶことが大好きです。それは何歳になっても変わりません。一緒に遊んで楽しい時間を共有することで飼い主の愛情が伝わり、愛犬を満足させることができるでしょう。愛犬が歳を取って体力が衰えてきたら、体ではなく頭を使う遊びをするのがおすすめです。
4.見つめ返す
愛犬がキラキラした目や穏やかな目で飼い主を見つめてくるときは「大好き」と伝えています。愛犬がこの愛情表現をしてきたら、飼い主も優しく微笑みかけ愛情をたっぷり込めて見つめ返しましょう。きっと飼い主の「大好き」の気持ちが愛犬に伝わり満足してくれますよ。
犬の愛情不足のサインは?
飼い主とのスキンシップやコミュニケーションが十分でないと、犬は愛情不足を感じます。そして、以下のような愛情不足のサインを見せます。
1.同じ行動を繰り返す
犬が前足を舐め続けたり、尻尾を追いかけ続けたりするなど、同じ行動を繰り返すことを常同行動と言います。常同行動はストレスが原因で引き起こされることが多く、愛情不足もストレス要因の1つです。
犬は暇つぶしとしても、前足を舐めたり尻尾を追ったりすることがありますが、短時間ではなくずっと繰り返している場合は、愛情不足のサインかもしれません。常同行動を放置していると、出血するほど前足を舐め続けたり尻尾を強く噛んだりするなど、自傷行為に発展することもあります。
2.トイレを失敗する
犬は愛情不足になると、そのストレスを発散するためや飼い主の気を引くために、わざとトイレ以外の場所で排泄することがあります。
飼い主の気を引くためにトイレを失敗するのは、以前トイレを失敗したときに飼い主が叱ったり騒いだりしたという経験があるからです。「トイレを失敗すれば注目してもらえる」と、犬が学習しているのです。
3.過度に吠える
犬が吠えるのには必ず理由がありますが、愛情不足から吠えてしまうこともあります。愛情不足によってストレスがたまり、それを発散しようとして吠えたり、飼い主の気を引くために吠えたりします。
これまであまり吠えることがなかった愛犬が急によく吠えるようになった場合は、愛情不足が原因かもしれません。
4.体調不良を起こす
愛情不足は犬のストレスになります。そして犬もストレスがたまると自律神経が乱れ、下痢や嘔吐、食欲不振など、体にさまざまな不調が表れることがあります。
愛犬が体調不良を起こした場合、それがストレスのせいなのか病気のせいなのか、飼い主では判断できません。体調不良が何日も続いたり症状が重かったりする場合は、動物病院を受診しましょう。
5.破壊行動をする
愛情不足のサインとして、破壊行動をすることもあります。例えば、家具をかじったりクッションやカーテンをボロボロにしたりします。物を破壊することによって、愛情不足によるストレスを発散させようとするのです。
また飼い主の目の前でわざと破壊行動をして、気を引こうとすることもあります。
まとめ
今回は、愛犬が満足してくれる愛情表現の仕方として、次の4つをご紹介しました。
- マッサージをする
- 優しく話しかける、褒める
- 一緒に遊ぶ
- 見つめ返す
毎日5〜10分でもいいので、こうした愛情表現をする時間を作り、日々愛犬に「大好き」の気持ちを伝えていきましょう。これを怠らなければ、愛犬が過度に吠える、破壊行動をするといった愛情不足のサインを見せることはないでしょう。