犬にジャンプをさせるのが危険な理由
犬がジャンプをすることは、ごく普通の行動です。理由は様々にありますが、嬉しいとき、抱っこしてほしいとき、高い場所を上り下りするとき、障害物を越えるときによくジャンプします。
我が家のポメラニアンは、危険なジャンプをすることがないようトレーニングしていますが、それでもごはんの時間は嬉しくて興奮してジャンプしてしまうことがあります。
犬にジャンプをさせることにはどのような危険が伴うのか、どのような怪我のリスクがあるのか、やめさせるための方法など解説します。
愛犬のジャンプが危険だと感じているのであれば、今すぐにやめさせるべきです。ぜひお役立てくださいね。
1.関節を痛めることがある
犬にジャンプをさせるのが危険な理由は、関節を痛めることがあるからです。
一時的に痛めてしまったとき、足を引きずることがあります。しばらく時間が経つと痛みが引き、普段通り歩くことができます。
炎症や痛みが強い場合では、足を引きずるなどの症状が数日続くこともあります。関節に腫れの症状が見られることもあります。ちょっと関節を痛めただけ…と、安易に考えてはいけません。
犬がジャンプをすると、パテラ(膝蓋骨脱臼)・骨折・前十字靱帯断裂などのケガのリスクがあります。治療には数十万円の費用が必要になることがあります。
怪我の程度がひどくなると、リハビリも大変です。歩行が困難になったり、寝たきりになったりする可能性も考えられます。
ジャンプをした後で、手足を引きずっているとき、触れようとすると怒るとき、激しい痛みで泣き叫んでしまうときは、すぐに病院へ行きましょう。
2.他人や他犬に怪我を負わせてしまうことがある
犬にジャンプをさせるのが危険な理由は、他人や他犬に怪我を負わせてしまうことがあるからです。
犬同士、ジャンプをしてじゃれ合ったり遊んだりしているとき、飛びつかれた方の犬が転倒することがあります。地面に叩きつけられてしまうことがあります。
嬉しくて興奮しているとき、人に向かってジャンプしたり飛びついたりすることがあります。大人がしりもちをついたり、幼い子供が頭から地面に倒されてしまったりすることがあります。
他人や他犬に怪我を負わせてしまったとき、飼い主に処罰が下されます。高額な慰謝料を請求されるかもしれません。怪我の程度によって、愛犬が処分されてしまうことだってあるかもしれません。
犬にジャンプをやめさせるための方法
前章で犬にジャンプをさせるのが危険な理由を理解できたところで、実際にジャンプをやめさせるためにはどのような方法があるのでしょうか。
高い場所への上り下りをさせない
自宅で愛犬が脱臼や骨折をする原因になりやすいのが、高い場所への上り下りをするときにジャンプをすることです。とくに下りるときのジャンプが怪我のリスクを高めます。
ソファーへの上り下り、飼い主のベッドへの上り下りは禁止にしましょう。
ソファーには犬用の階段やスロープを設置する、ローソファーに買い替えるなどの対策をすることができます。
飼い主のベッドにも犬用の階段やスロープを設置することができますが、寝室のドアの閉め忘れがないようにする、ベッドの前にガード柵を設置するなどの対策もすることができます。
興奮させない
飼い主が帰宅したとき、興奮してジャンプをしてしまう犬が非常に多いです。フローリングであると、滑って転倒し、大きな怪我を負うリスクが高まります。頭から転倒し、脳震盪を起こしてしまった犬もいます。
お留守番の時間が長すぎると、寂しい気持ち・退屈な気持ち・イライラした気持ちが強くなります。その気持ちから解放されるとき、大興奮してジャンプしてしまうことがあります。
「おすわり」や「まて」の指示を出し、興奮した愛犬を落ち着かせましょう。
おやつが飛び出すペットカメラを活用し、愛犬が退屈しないようにしてあげる方法もおすすめできます。
興奮してジャンプをする愛犬を落ち着かせようと、抱っこで対応する方もいらっしゃると思いますが、腕からの落下には十分にご注意くださいね。
まとめ
犬にジャンプをさせるのが危険な理由を2つ解説しました。
- 関節を痛めることがある
- 他人や他犬に怪我を負わせてしまうことがある
アジリティーで大ジャンプをする犬を見たことがあるかと思いますが、特別なトレーニングを日々行っているからこそ、安全にジャンプをすることができます。
危険が伴いやすく、怪我のリスクが高い、自宅での不要なジャンプはやめさせるようにしましょう。