愛犬がお手入れを嫌がる理由
愛犬に必要なお手入れは山ほどあります。ブラッシング・歯磨き・シャンプー・耳掃除・爪切りなど、挙げたらキリがありません。しかし、どれも愛犬の健康を守るための大切なお手入れです。
愛犬がお手入れを嫌がる主な原因には、「飼い主のお手入れの仕方」にあるかもしれません。
そこで今回は、愛犬が「お手入れを嫌がる」理由について解説します。愛犬がお手入れ苦手な印象の場合は、一度その理由について考え直してみましょう。
1.飼い主の真剣な表情に緊張する
愛犬がお手入れを嫌がるのは、飼い主の真剣な表情に緊張するからです。
愛犬のお手入れをするとき、飼い主だって緊張します。つい真顔になってしまっているのではないでしょうか。いつも飼い主の笑顔を見て過ごしている愛犬にとって、飼い主の真剣な顔は緊張感や不安を与えるものです。
身構えなくても大丈夫です。愛犬がお手入れに慣れることと同じで、飼い主も少しずつ慣れていくことが大事です。
2.耐えなければならない時間が長い
愛犬がお手入れを嫌がるのは、耐えなければならない時間が長いからです。
犬がひとつのことに集中していられる時間は、わずか5分と言われています。お手入れの間はずっとジッとしていなければならず、犬にとっては苦痛の時間です。
短ければ短いほど良いですし、長くなれば長くなるほど犬は嫌がります。どうしてもお手入れの時間が長くなってしまう場合には、一度に終えなくても大丈夫です。
爪切りをしたいときは、今日は右手、明日は左手、右足は明後日、左足は明々後日と、少しずつ進めることで、1回のお手入れを時短することができます。
3.手足に触れられるのが苦手
愛犬がお手入れを嫌がるのは、手足に触れられるのが苦手だからです。
手足に触れられることが苦手な犬は意外なほど多いです。絶対に触らせまいとする犬もいますし、ちょっとだけ抵抗する程度の犬もいます。
お散歩の後、手足を拭いたり洗ったりすること、爪切りなど、どうしても手足に触れなければならないお手入れがあります。
お手入れの度に唸り声を上げたり、飼い主の手を噛んでしまったりする犬もいるのではないでしょうか。
嫌がるからといって、やってはいけないことを2つお教えします。ひとつは、手足をギュッと強く握って離さないこと。もうひとつは、体をギュッと抱きしめて拘束することです。
4.痛い思いをしたことがある
愛犬がお手入れを嫌がるのは、痛い思いをしたことがあるからです。
ブラッシングをしているとき、被毛を引っ張ってしまうことがあります。ブラシを勢いよく動かしていると、被毛が引っ張られる強さも増し、犬が受ける痛みも強いです。
爪切りに失敗し、出血したことはありませんか?少量の出血も犬にとっては痛いものです。出血に驚いた飼い主が騒いだり過剰に心配したりすることも犬が爪切りを嫌がる原因になります。
歯ブラシをするとき、ゴシゴシ磨いていませんか?力を入れて磨かなくても汚れは落とせます。歯茎に痛みを与えたり傷つけたりすることがないよう、犬用の歯ブラシで優しく磨いてあげましょう。
5.時間が長くかかるから嫌だ
犬がとくに嫌がるお手入れであるシャンプーは、時間が長くかかりすぎてしまいやすいです。
(基本的なシャンプーの方法)
- ブラッシングをして毛並みを整える
- シャンプーをしてすすぎ洗いをする
- コンディショナーやトリートメントをしてすすぎ洗いをする
- ドライヤーで乾かす
我が家は2匹の愛犬を自宅でシャンプーするだけで午前中の時間を使い切ってしまうほどです。本当に大変なお手入れですよね。
ブラッシングで毛並みを整えておくことで、抜け毛・ホコリ・フケなどの汚れが取り除かれ、シャンプーの泡立ちも良く、すすぎ洗いのときの泡切れも良くなります。
コンディショナーやトリートメントも少量で済み、すすぎ洗いも短くて済みます。よく晴れて湿気の少ない日であれば、乾燥にかかる時間も短くて済みます。
ドライヤーではなく、ペットドライルームを活用することも時短方法のひとつです。
まとめ
愛犬がお手入れを嫌がる理由を5つ解説しました。
- 飼い主の真剣な表情に緊張する
- 耐えなければならない時間が長い
- 手足に触れられるのが苦手
- 痛い思いをしたことがある
- 時間が長くかかるから嫌だ
お手入れを嫌がるときは、愛犬の目線になって、愛犬の気持ちをよく考えてみると、意外とあっさりと解決されることがあります。
真剣にお手入れすることも大切ですが、表情は笑顔であった方が愛犬は嬉しいです。お手入れも楽しく行ってみてくださいね。