1.じっと見つめる
家事をしているときやテレビを見てくつろいでいるときなどに、ふと気がつくと愛犬がこちらを見つめていた…という経験は、多くの飼い主さんがしているのではないでしょうか。
犬は大好きな人のことをよく見つめていて、(何しているのかな?)と気にしていたり、(自分の方を向いて欲しい)と願っていたりします。
特に目が合うと飼い主さんがにっこり微笑んでくれたり、「どうしたの?」と声をかけてくれたりした経験のある犬は、また同じことが起こらないかと期待して見つめる行動が増える傾向もあります。
また、愛犬と飼い主さんのように信頼関係ができている相手とアイコンタクトをとると、お互いの脳内で「幸福ホルモン」と呼ばれるオキシトシンというホルモン物質が分泌されることもわかっています。
そのため、大好きな飼い主さんと目が合うと幸せな気持ちになり、ストレスが緩和されるため、無意識に飼い主さんを見つめる犬も多いのでしょう。
2.顔や体をつける、寄り掛かる
犬は大好きな人がいると、そばに寄っていって顔をこすりつけたり、寄りかかったり、体をくっつけて眠ったりすることがあります。
犬にとってスキンシップは安心感や幸福感を感じられるもので、大好きな人には自然と寄り添いたくなるのです。
飼い主さんがいるところに愛犬が近づいてきて寄り添うような行動が見られたら、「大好き」「そばにいたい」と思っていることがわかります。そのようなときは、邪険な態度を取ったりすぐにどかしたりはせず、優しくなでてあげたり、受け入れてあげたりしてくださいね。
なかには、飼い主さんのそばに来たにもかかわらず、なぜかお尻や背中を向けて座ったり、そのまま眠ったりする犬もいます。不思議に思う人もいるかもしれませんが、これは飼い主さんのことを信頼している証拠でもあります。
犬は体を休めたり眠ったりして無防備になるとき、自分の背後を守ってもらうために仲間と体を寄せ合う習性があります。
そのため、犬が背後を任せるように飼い主さんにお尻や背中をつけて休むときは、「何かあったときはよろしく!」というつもりでいるのかもしれません。
また、自分から背中やお尻を向けるということは、相手への信頼感があり、自分の背後を守って欲しいという信頼の気持ちのあらわれでもあります。
3.顔を舐める
飼い主さんが床に座っていたり、愛犬を抱き上げたりしたとき、犬が飼い主さんの顔を舐めることがあります。特に、口元を舐める犬が多く、これも愛情表現のひとつだと考えられています。
犬が口元を舐める理由には、「食べものが欲しい」「口から食べもののにおいがする」「怒っている相手をなだめている」など様々なものがあります。しかし、それだけでなく自分よりも上の立場の相手に対する、甘えや愛情を示す行動でもあるのです。
顔を舐めようとする行動は可愛らしいものではありますが、犬の口内は雑菌が多いため、あまり積極的に舐めさせることは控えた方がいいでしょう。スキンシップは頭や体をなでるなど、他の形でおこなうようにしてください。
4.家の中でどこにでもついてくる
飼い主さんが家の中で動き回っているとき、愛犬が後ろをついてくるということもあると思います。飼い主さんが何をしているのか気になっていたり、ずっとそばにいたいと思っていたりすることが考えられます。特に飼い主さんが帰宅した後は、このような行動が多く見られるでしょう。
しかし、帰宅後だけでなく常に飼い主さんの後ろをついて回って、そばから離れないという場合は少し注意が必要です。
一緒にいることが多くても落ち着いて留守番ができるのであれば問題ありませんが、留守番が苦手な犬の場合はひとりでいられるようにトレーニングしましょう。
いつもそばにいすぎると、離れたときに強いストレスを感じて心身の不調を含めた様々なトラブルが起こる「分離不安症」になる可能性があるので、しっかりと愛犬の様子を見極めてください。
まとめ
犬は大好きな人に対して、色々なサインを出して「大好きだよ!」「愛してるよ」と伝えてくれています。
それは、わかりやすいものからわかりにくいものまで様々で、どのようなサインを見せるかは性格や飼い主さんとの関係性によって異なるでしょう。
愛犬からの愛情表現に気がつき、その愛にしっかりと応えられるように日頃から愛犬の様子に目を配ってあげてください。