犬には「反省」という概念や考えがあるの?
今回は、犬が「反省してます」と伝えているときのサインを紹介しますが、そもそも犬には『反省』という概念はあるのでしょうか。
結論から言ってしまうと現段階では「いいえ」です。正確には、人間と同じように「悪いことをしてしまって申し訳ない」という考えではなく、「叱られたくないからやめよう」「自分に良いことがないからやめよう」と考える犬が多いです。
犬は賢い生き物なので捉え方によっては『反省』と見ることもできますが、反省というよりは動物的本能で「自分に利があるかどうか」を考える傾向にあります。
しかし、やはり飼い主に叱られたくない嫌われたくないという思いは強いため、そこから学習して次第に問題行動を減らしていく犬が大半です。
犬が『反省してます』と伝えているときのサイン4選
「反省」と言えるかどうかは捉え方次第ですが、犬が悪いことをしてしまったと感じているときに見せる仕草や行動を確認していきましょう。
1.あくびをする
叱っているときに愛犬がよくあくびをすることに心当たりはありませんか。「人が話をしているのに」とムッとしてしまう方もいると思いますが、これは犬にとってストレスサインの1つです。
飼い主に叱られていることを理解しているため、「怖いな」「早く終わらないかな」と緊張していることを表しています。
2.俯きがちで目を逸らす
犬も悪いことをしてしまったと感じたとき、「気まずい」「叱られるかもしれない」という考えを抱きます。そのため俯きがちな様子を見せたり、飼い主から目を逸らしたりする様子が見られます。
叱られているときはもちろん、まだイタズラを発見されていないときにもこのような様子を見せるので、「なんかおかしい…」と違和感から問題行動を見つける飼い主さんも多いでしょう。
3.自分の鼻先をペロッと舐める
叱られているときに自分の鼻先をぺろぺろと舐める犬も多いですよね。これも緊張しているときに見せるサインの一種です。つまり、叱られていることを理解している証です。
犬は自分の鼻先を舐めて濡らすことで気持ちを落ち着かせると言われています。叱られていて「怖い」「もう怒らないでほしいな」という落ち着かな気持ちを抑えるために、鼻を舐めているのでしょう。
4.お腹を見せて寝転がる
叱られているとき、なぜか仰向けにゴロンと寝転がる犬もいます。「かわいいポーズをしてもダメ!」と思うかもしれませんが、実は犬にとって仰向けになる行動は「降参」の意味を含みます。
叱られている状況下で仰向けに寝転がる場合は、「降参です。僕が悪かったので許してください」という気持ちを飼い主に伝えているのでしょう。
犬が悪いことをしてしまったと理解している時の飼い主の対応は?
上記で紹介したように、犬自身が「悪いことをしてしまった」と叱られていることを理解している場合は、それ以上強く叱る必要はありません。
少し気持ちを落ち着かせたり、何が悪かったのか自分で考える時間を与えてあげましょう。その間は少し離れた場所から見守ってあげてください。その後、愛犬の気持ちが落ち着いた様子を見せたら、声をかけて愛犬との時間を作ります。
愛犬と向き合う時間は叱ったことを引きずらず、おもちゃを使って遊んだりスキンシップを取るなど、愛情をたっぷり注いであげてください。簡単なコマンド指示を取り入れて褒める機会を設けても良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は人間のように明確に反省するとは考えられていません。しかし、自分なりに何が悪かったのか考え、次に活かすことはできます。むやみに叱るのではなく、叱ることを止めるタイミングを見計らうことも飼い主は重要と言えるでしょう。