犬に「恥ずかしい」という感情はあるの?
犬は様々な感情を持ち合わせています。中でも「喜び、安心、恐怖、怒り」の4大感情は、分かりやすく表してくれるのでわたしたちも理解しやすい感情です。
では「恥ずかしい」という感情はどうでしょうか。
実は専門家の中でも意見が分かれており、はっきりとは解明されていません。しかし、どちらかと言えば「恥ずかしい」という感情は持っておらず、わたしたちが見て「恥ずかしそうに見える」仕草や行動をしているだけだ、という見解を述べる専門家が多いようです。
とはいえ、人間と長年暮らすことで感情を汲み取ったり共感することもあるため、まだまだ解明されていないことは多いのでしょう。
犬が「恥ずかしいです」と言っているときのサイン
前述の通り、犬が恥ずかしいという感情を持っているかは議論が分かれています。
それでも「おしっこしている所を見られて何だか恥ずかしそう」「散歩中転んで気まずそう」などと思ったことはないでしょうか。
そこで今回は、犬が「恥ずかしいです」と言っているときのサインをご紹介します。愛犬の感情を読み解く参考にしてください。
1.隠れる
人間同様、壁や家具に隠れたりしている様子は、犬が恥ずかしそうに見える代表的な行動です。
椅子の下に隠れたりベッドの下に潜ったり…と、一見恥ずかしがっているように見えますが、その裏には様々な感情が隠れているかもしれません。
何か怖いことがあり、自分を守るために隠れている可能性もあります。犬は緊張や不安から姿を隠すことがあるのです。
一方、単純にその場所が好きで落ち着くから、ひとりでゆっくりしたいからという理由の場合もあります。
いずれの場合でも、愛犬が隠れるような場所で眠そうにしていたらそっとしてあげましょうね。
2.上目遣いに見る
愛犬が上目遣いにチラチラと見てくることはありませんか。
見方によっては恥ずかしそうにも見えるこの行動ですが、飼い主さんに伝えたいことがある場合が多いです。
例えば「散歩に行きたい」「おやつがほしい」など何か要求がある場合が多いです。
または、不安を取り除いてほしくてこのサインを見せる場合もあります。体調が優れないときも飼い主さんに気づいてほしくてこのような行動をとることがあります。
チラチラ見たりじっと見つめてきたりと仕草は違いますが、上目遣いで見てきたときは愛犬の様子をしっかり確認してあげてください。
3.飼い主の側から離れない
犬が、大好きな飼い主さんにくっついて安心感を得るのは自然な行動です。しかし、片時も離れず常に側にいないと不安そうになる子は、何か別の問題を抱えているのかもしれません。犬にもペースがありそれを崩してまで飼い主さんの側にいると言うのは少し不自然なのです。
不安に思うことはないか、体の不調はないか愛犬をよく観察しましょう。ストレスを取り除いてあげれば改善されるはずです。
また、様々な経験をさせる中でたくさん褒め、自信をつけさせてあげることをおすすめします。
4.前足で顔を隠す
愛犬が前足で顔を隠す仕草を見たことがあるのではないでしょうか。いかにも恥ずかしそうな様子で、なんとも可愛らしいですよね。
実は、犬は顔が覆われているとリラックスする、と言われています。そのため、前足で顔を隠す仕草は安心していると考えられます。
まとめ
犬は複数の感情を持つ表現豊かな生き物ですが、「恥ずかしいです」という感情があるかどうかははっきりとしていません。それでもずっと一緒に暮らしていると、お互いの気持ちが分かると思うこともありますよね。
恥ずかしそうに見える犬の行動にも、別の理由が後ろに隠れている可能性もあります。
愛犬の様子をよく観察し、(今どんな気持ちだろう?)と寄り添った行動をとってあげることで、今よりもさらに絆を強めていくことができるはずです。