愛犬がいつもと違う吠え方をする時に考えられる5つの理由
愛犬が普段の鳴き声とは少し異なる吠え方をした時、飼い主さんであれば「何かが違う」と違和感を覚えると思います。犬がいつもと違う吠え方をする時、どのような理由が考えられるのでしょうか。
1.愛情不足で寂しさを感じている
犬は飼い主にかまってもらえないと、強い不安や孤独感を覚えます。長時間の留守番が何日も続いたり、飼い主が多忙でかまってもらえる時間が極端に減っていたりする場合、どうにか気を引こうといつもと違う吠え方をする時があります。
また、犬は環境の変化にも敏感です。例えば、新たに犬を迎え入れたり赤ちゃんが生まれたり、家族の誰かが家を出て行ったりするとその変化に強い不安を感じます。
こうした寂しさや孤独感、家族が離れ離れになるかもしれないという恐怖などのストレスから、普段とは違う吠え方を見せることがあるので安心させてあげましょう。
2.何かに対して強い不安や恐怖を感じて警戒している
何かに対して強い不安や恐怖を感じて警戒している時も、普段の威嚇吠えとは異なる吠え方を見せることがあります。
例えば、いつもより激しく吠えてみたり、どこか心細そうに不安そうな吠え方を見せたりします。警戒や威嚇目的で吠えているのに、どこかいつもと様子が違うと感じる時は強い不安を覚えていると考えましょう。
3.自分では対処できないことが起きて助けを求めている
犬だけでは対処できないトラブルが起きている時、いつもとは違った吠え方で飼い主に助けを求めることがあります。
例えば、狭い場所に入ってみたら自力で出られなくなったり、おもちゃが届かない場所に入ってしまい取れなくなってしまった…などの理由が考えられます。
4.痛みや苦しみ、不快感を覚えている
ケガや病気、体調不良などが原因で痛みや苦しみ、気持ち悪さなどの不快感を覚えている時も、普段とは違う吠え方や鳴き方で飼い主に助けを求めることが多いです。
普段よりも隣にいたがるなど、どこか不安そうな様子見せたり、実際に下痢や嘔吐などの症状が見られている場合は、かかりつけの動物病院に相談すると良いでしょう。
5.老犬の場合は認知症の可能性も
シニア期に入ってから吠えることが増え、その吠え方も以前とは違うように感じる…という場合は、認知症を発症している可能性も疑われます。
認知症は他にも、昼夜の逆転や以前はできていたことができなくなったり、同じ場所を目的なく徘徊するなど、さまざまな違和感を覚える行動を起こします。
「なんだか最近、様子がおかしいな」と感じたら認知症を疑い、かかりつけの動物病院や認知症に詳しい獣医師が在籍している動物病院に相談してみましょう。
病院へ連れていくべきか見極めるポイントは?
愛犬がいつもと違う吠え方をする時、病院に連れて行くべきか迷ってしまう飼い主さんも多いでしょう。以下のような異変が見られる場合は、すぐに病院を受診してください。
- 歩いたり立ち上がることを嫌がる
- 触ろうとすると抵抗したり嫌がる素振りを見せる
- 同じ体勢のまま同じ場所から動こうとしない
- 元気や食欲がない
- 嘔吐や下痢などの症状が見られる
- 後ろ足を引きずったり重心が傾いているなど体を庇うような様子を見せる
- 小刻みにブルブルと震えている
これらの様子が見られる場合は、なんらかの病気や怪我を負っている可能性が疑われるので、動物病院で診察を受けましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は人間の言語を話すことができないので、仕草や行動、吠える行為によって訴えかけてくることがあります。普段とは違う吠え方や鳴き方を見せるときは、見逃さずにその理由を探りましょう。