「犬アレルギー」になると、どうなる?
(犬アレルギーになると犬と暮らすことはできない…)と思われる方がいるのではないでしょうか。
また「子供が犬アレルギーであることが分かり、なくなく犬を手放した」という方もいらっしゃるようです。家族が犬アレルギーだと分かり、「室内暮らしだった愛犬を外で飼うようになった」という話もよく耳にします。
私は、小学生のときに犬と暮らすようになり、しばらくして自分が犬アレルギーだということを知りました。ちなみに、弟は喘息持ちです。
犬アレルギーになっても、犬と暮らすことは可能な場合もあります。私の場合は、犬アレルギーがありますが、犬と暮らしてもう29年目です。
とはいえ、実際の犬アレルギーの症状やレベルは人それぞれなので、場合よっては犬を家族として迎えることを諦めるべき状況の場合もあります。
そこで今回は、「犬アレルギー」になるとよく出る症状やなってしまう原因について解説します。(これから犬を迎えようと考えているけど、犬アレルギーになったらどうしよう…)と心配される方のお役に立てれば嬉しいです。
「犬アレルギー」でよく出る症状
犬アレルギーになると、犬と接することで過剰な免疫反応が起こります。犬に触れていなくても、犬と同じ部屋で過ごしているだけ、または犬を飼っている人に近寄っただけで症状が出てしまうこともあります。
治らない症状に苦しみ、自分が犬アレルギーだと気づく人もいます。もともと喘息持ちであると、喘息の症状を重症化させてしまうこともありますので、さらに注意が必要です。
また、乳幼児が犬アレルギーだと診断された場合、発育や成長によって症状が重くなる恐れがある、ということも知っておいてほしいです。
目が痒くなる
犬アレルギーになると、目が痒くなるという症状が出ます。
充血することもありますし、目が異常に腫れることもあります。
咳が出る
犬アレルギーになると、咳の症状が出ます。犬と同じ部屋で過ごすだけで咳が出る、という場合がよくあります。
風邪の症状とよく似ているため、犬アレルギーの症状だと気づかない場合もあります。犬アレルギーであると、いつまで経っても治らないことで、アレルギー症状なのでは、と疑うようになります。
蕁麻疹ができる
犬アレルギーになると、蕁麻疹ができるという症状が出ます。
痒みや赤みを伴うことがあり、肌が乾燥しているのかも…と勘違いしやすいです。症状が重くなると、痒みと赤みに加えて腫れの症状も見られるようになります。
湿疹と呼吸困難
犬アレルギーになると、湿疹と呼吸困難の症状が出ることがあります。
湿疹は皮膚の表面だけではなく、粘膜部分にもできます。鼻の粘膜に湿疹ができると、息がしづらくなったり、呼吸困難を引き起こしたりする恐れがあります。
「犬アレルギー」になってしまう原因
アレルゲンは、犬の「毛」「フケ」「唾液」に存在します。
毛を持たない犬はいませんし、フケの出ない犬はいません。全ての犬がアレルゲンを持っていると考えるべきです。
犬は飼い主の顔や口や手を舐めたがります。犬にとっては愛情表現です。子供の頃の私は、よく顔回りや手が痒くなったり腫れたりしていました。
徐々に慣れていったのか、大人になった今現在では、滅多に症状が出ることはありません。
犬アレルギーの症状を緩和させるための対策法
犬アレルギーも他のアレルギー同様、予防対策をまめにすることで発症を防いだり症状を緩和させることが可能と考えられています。
具体的には、以下のような対策を心掛ける必要があります。
- 家中の犬の毛やフケをこまめに掃除する
- 犬のケージやベッドをこまめに掃除する
- 毎日のブラッシングを欠かさない
- 月1回の適切なシャンプーをする
- 犬のスキンケアを行う(乾燥や皮膚病によるフケの予防)
- 空気中に舞う犬の毛やフケを除去してくれる空気清浄機を置く
- 犬の唾液に触れたらすぐに手を洗う
ちなみに私は愛犬たちと一緒に寝ていますが、毎日、布団カバーを取り換えています。マットレスや布団は、毎日、布団クリーナーでお手入れしています。
まとめ
(自分や子供が「犬アレルギー」だったらどうしよう…)と心配される場合には、犬を家族に迎える前に実際に犬と触れ合う機会を持ってみてください。
犬と触れ合えるドッグカフェもありますし、譲渡会に参加するのもよいと思います。
もしも犬を家族に迎えた後で犬アレルギーになってしまった場合には、犬と人がお互いに安全に健康に暮らせるよう、愛犬の専用スペースを設けるなど、環境を整えることが大切です。