日本では激レアな「超珍しい犬種」
愛犬と散歩しているとたくさんの犬に出会いますよね。そんな中で(この犬種なんだろう!?)と思うような犬種を見かけたことはありませんか?
もしかすると、その犬は日本では激レアな「超珍しい犬種」かもしれません。
そこで今回は、日本では数匹しかいないと言われている「超珍しい犬種」について解説します。こんな犬種に街で出会えたら超ラッキーかも?!
1.グレート・スイス・マウンテン・ドッグ
「グレート・スイス・マウンテン・ドッグ」はスイスが原産の使役犬であり、オスの体重は70Kgにもなる超大型犬です。
セントバーナードの祖先に当たると言われ、その大きな体から荷車を引く仕事をしていました。毛色は黒と淡い茶色、白の3色からなるトライカラーであり、大きな三角形のたれ耳が特徴です。
その大きな体からは想像しがたいほど温厚な性格で、飼い主への深い愛情を示します。用心深いながらも物怖じしない人懐っこさもあります。優しい性格なのでこどものいる家庭でも安心して迎え入れることができます。
しかし、住宅が密集している日本では超大型犬は飼育しにくいため、飼育頭数は少ないと言えます。
2.ブリアード
「ブリアード」はフランス原産の牧羊犬で、古い書物や絵画から8世紀ごろには存在していたと思われる歴史ある犬種です。顔を含めた全身がウエーブがかった長毛で覆われているエレガントな外見は、世界各国で親しまれています。
信頼できる家族と一緒にいることが大好きで、勇敢さと賢さも持ち合わせています。
しかし、経験豊富な飼い主のしっかりとしたしつけが必要ですので、体の大きな大型犬ということも相まって、初心者の飼育は難しい犬種と言えます。
3.ピレニアン・マスティフ
多くの国で品種改良された経緯から「マスティフ」という犬種名を聞いたことがある人もいるかもしれません。日本の土佐闘犬も、別名は「ジャパニーズマスティフ」と言います。
その中でも「ピレニアン・マスティフ」はスイス原産の超大型犬で、引き締まった体格で圧倒的な存在感を示します。家庭犬として改良が重ねられたものの、元は攻撃性の強い犬なので上級者向けの犬種です。
高度なトレーニング技術が求められるので、愛玩犬志向の強い日本では飼育が難しいのでしょう。
4.アーフェンピンシャー
「アーフェンピンシャー」は小型犬で、ドイツ原産の犬種です。「アーフェン」とはドイツ語で「猿」という意味を表す通り、猿に似た愛嬌たっぷりの顔だちが特徴です。性格も好奇心旺盛でいつも活発に動き回り、いたずら好きなやんちゃな犬です。
小型犬で茶目っ気のある性格から、日本の都市部でも飼育しやすい犬種と言えます。しかし、そのダブルコートで密生した被毛特性ゆえ、2~3ヶ月に一度はプロによるトリミングが必須です。
また、少々短気な性格なのでときにかんしゃくを起こすことも。しっかりとしたしつけが求められます。
5.アメリカン・アキタ
「アメリカン・アキタ」は、忠犬ハチ公で有名なあの秋田犬とは別の犬種です。秋田犬と同じ祖先を持ちながら、マスティフやジャーマン・シェパードが掛け合わされ独自に発展しました。
日本の秋田犬と見た目は似ていますが、秋田犬よりやや大きな体つきで毛色の種類も豊富です。警戒心も低くフレンドリーな子が多いですが、大型犬~超大型犬ゆえしっかりとコントロールすることが必要です。
日本での入手方法が難しいことが、飼育頭数の少なさに繋がっています。
珍しい犬種のお迎え方法
前章で紹介したような「超珍しい犬種」をお迎えしたい場合、実際にどのような方法があるのでしょうか。
代表的な方法としては、以下の2つの方法があります。
- ブリーダーから直接入手する
- 海外のブリーダーから輸入する
珍しい犬種は扱っているショップが少ないため、ブリーダーからの直接入手が最も一般的です。希望犬種を飼育しているブリーダーをSNS等で調べ、該当ブリーダーの飼育環境や評判をチェックしてください。ブリーダーのまとめサイトもありますので、積極的に活用することも良いですね。
国内のブリーダーがいない場合は、海外から直接輸入する方法もあります。実際に犬を見ることができず言葉の壁もあるので、輸入代行サービスを利用することをおすすめします。
激レア犬種だからこそブリーダーを見極めることも大切です。飼育管理やしつけなどをキチンと説明してくれるなど、よく吟味の上お迎えを検討してくださいね。
まとめ
今回は『ジャパンケネルクラブ2022年度』の「犬種登録件数が10頭以下の激レア犬種」を解説しました。
実際に目にすることはなくても、SNS等で見て身近に感じることもあるかもしれません。
これらの犬種のお迎えを考える方は、その犬種を診てくれる動物病院が近くにあるか、しつけに困ったときにお願いできるトレーナーさんがいるか、なども事前の確認が必須です。
興味のある犬種のことをしっかり勉強し、継続的に飼育できる環境やバックアップ体制をきちんと整えてから、お迎えも検討してくださいね!