1.自分の気持ちを伝えたい
犬が飼い主さんのことをチラチラと覗き見るような仕草を見せているとき、自分の気持ちを伝えようとしていることが考えられます。
散歩中や遊んでいるときにキラキラとした瞳で飼い主さんを振り返るときは、「楽しいね!」「もっと遊ぼう!」といった気持ちを伝えようとしているのかもしれません。
「あっちに行こう」「あれをやろう」などと、自分の意思を伝えようとしている場合もありますが、単純に目を合わせることでうれしい気持ちや楽しい気持ちを共有しようとしているだけの場合もあるでしょう。
犬は元々群れ社会で生きていた動物を祖先に持っているため、家族や仲間と意思確認や意思疎通をしながら生活をすることが自然と身についています。そのため、生活する中で気になることや感情が動くことがあると、そばにいる家族や仲間にそれを伝えようとするのだと思います。
愛犬が楽しそうにアイコンタクトを取ってきたら、「楽しいね」「いい天気だね」など話しかけながらにっこり微笑んであげましょう。犬は気持ちが共有できたと感じて、精神的に満足すると思います。
また、「ご飯が欲しい」「散歩に行きたい」など、要求があるときにチラチラと飼い主さんの表情を伺うことがあります。こうした仕草に込められた気持ちに気づかずにいると、吠えたり飛びついたりといった強い要求の行動に出るようになることもめずらしくありません。
2.許可を求めている
犬がウロウロしながら飼い主さんのことを見ていたり、何かする前に飼い主さんのことをチラッと見たりするときは、行動の許可を求めている可能性があります。
「おもちゃで遊んでもいいかな?」「走り回ってもいいかな?」「あっちに行ってみたいな」など、遊んでいるときやお散歩しているときなどに、こうした様子が見られがちです。
チラチラと飼い主さんの顔を見ながら、落ち着かない様子を見せているときなどは、何かしたいことがあるのかもしれないと考えてみてください。
3.心配、不安を感じている
犬が不安を感じているときや心配なことがあるとき、飼い主さんのことをチラチラと覗き見るようにすることがあります。
初めての場所に行ってどう振る舞ったらいいかわからないときや、外から物音が聞こえて不安を感じているときなどに飼い主さんを見て、安心していい状況なのか判断しようとしています。
このとき、飼い主さんも不安そうな顔をしていると、犬は「やっぱり怖い状況なんだ!」と思って余計に不安を感じてしまいます。犬が不安そうに飼い主さんのことを見てくるときは、どんと構えて「心配ないよ」と落ち着いて声をかけてあげましょう。
4.飼い主さんの機嫌を伺っている
犬は人の表情やちょっとした仕草、声色から感情を読み取ります。そのため、飼い主さんがどのような気分でいるか確認するために、顔をチラチラと覗き見ることがあるのです。
人の感情に敏感なタイプの犬は、飼い主さんがイライラしているときには近づかないようにしたり、楽しそうにしているときに寄っていったりすることがめずらしくありません。
また、いたずらがバレて怒られないかヒヤヒヤしているときなどにも、飼い主さんの顔をチラチラ見ることがあるでしょう。
まとめ
犬にとって視線を送ることやアイコンタクトを取ることは、重要なコミュニケーション方法のひとつです。
自分の意思や要求を伝えるためだけでなく、飼い主さんと気持ちを共有するためにもおこなう行動です。
愛犬がチラチラと覗いてきたときは、表情や状況を総合的に見て、その理由を考えて気持ちに応えてあげてくださいね。