衝動買いしてしまいがちな「犬のグッズ」
お買い物に行った際に、(今日はどんな物を買おうか…)と事前に計画されていることが多いと思います。
しかし、全く計画していなかったものをその場で衝動的に買ってしまうことももちろんあります。それがすべて悪いというわけではありませんが、衝動買いの結果後悔してしまうような行動は、良くない生活習慣として挙げられることが多いです。
ただし、計画外の物を買うことのすべてが衝動買いになるわけではありません。「買ってよかった」と思えるような良い品との偶然の出会いになることもあるでしょう。
そしてこれが愛犬家の場合、衝動買いしがちなものは圧倒的に「犬のグッズ」が多いようです。たくさん買えば、中には後悔してしまうものも多くなります。
そこで今回は、愛犬家が衝動買いしてしまいがちな「犬のグッズ」について解説します。ご自身の経験とも照らし合わせながら、後悔しないための選択眼を養いましょう!
1.おもちゃ
愛犬を家にお迎えして暫くの間は、犬のおもちゃがどんどん増えていくという飼い主さんが多いのではないでしょうか。
当初はまだ愛犬の性格や好みがよく分かっていないため、飼い主さんの感覚で選んだものの愛犬にはあまり受けが良くなく、もっと楽しめるおもちゃを探し求めてしまうのです。
しかし、いろいろなおもちゃで遊ぶことで、愛犬とのコミュニケーションが図れ、性格や好みも把握できるようになります。この場合は、衝動買いだと反省する必要はないかもしれません。
ただし、愛犬の性格を把握できてきたら、目についたおもちゃをいたずらに買いまくってしまうのではなく、そのおもちゃが愛犬に与える効用などを考えながら買うようにしていきましょう。
2.おやつ
新製品が発売されるとつい買ってしまうのが、犬用のおやつです。愛犬が満面の笑顔で喜んでくれる様子が思い浮かび、「きっと喜ぶぞ!」と胸を躍らせながら買ってしまうという飼い主さんも多いはずです。
しつけに使う場合でも、主食とおやつのトータルカロリーが愛犬に必要な1日のカロリーを上回らないよう、管理を怠ってはいけません。栄養バランスも考えて、おやつとして食べさせる場合でも、嗜好性の高い「総合栄養食」を選ぶと安心でしょう。
3.首輪
ショップで首輪を見ると、つい衝動的に買ってしまうという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
確かに首輪は毎日使う消耗品ですし、古くなって切れてしまうと愛犬が事故にあったり驚いて逸走したりなど、大変な事故につながります。
愛犬の成長に合わせての買い替えや、ストックしておくための予備品程度にとどめて、間違っても山のように買い込まないように自制心を働かせましょう。
4.スヌードや洋服
長い垂れ耳の犬に欠かせないのが「スヌード」です。また、体質やお住いの地域によっては、日常的にお散歩の時に洋服を着せる必要のある子も多いでしょう。
私たち人間が身に着けるものの衝動買いをしがちなのと同じように、愛犬が身に着けるものに対しても衝動買いすることが多くなる傾向にあるようです。
この場合も、見た目のかわいさや飼い主さんの好みだけで選ばずに、愛犬の着心地の良さやサイズ感、防寒性能など、本当に必要な機能、性能に着目した上で、必要な分だけ購入するように気をつけましょう。
5.飼い主さんが使う小物類
最後に、飼い主さん自身が使う「小物類」です。飼い主さん自身が身に着ける洋服やアクセサリー、普段使われている食器や文具類などをよく見ると、愛犬と同じ犬種がデザインされているものばかり、ということはないでしょうか。
愛犬によく似た犬がプリントされていたり刺繍されていたりすると、つい手に取ってしまう心境はとても良くわかります。
しかし、同じような柄のマグカップが食器棚の中にずらりと並んでいて、使うのはいつも同じカップだけ…などということがあるのではないでしょうか。気に入ったものほど、買う前に(これ、本当に必要?実際に使う?)と自問自答してから買うようにされることをおすすめします。
生活の質を上げることも衝動買いの予防に
同じ柄の小物をたくさん持っている、見たことのないドッグフードや首輪を見るとつい買ってしまう癖があり、本当に「衝動買いをしてしまった」と反省されているのであれば、一度ご自身の生活を振り返ってみることをおすすめします。
私たちが衝動買いをしてしまう時、背中を押す3つの要因があるといわれています。
1つ目は広告の力です。消費者に「これは掘り出し物だ!」と思わせるようなポップやCMなどです。
そして2つ目が環境です。ショップの雰囲気や商品の陳列方法によって、目が惹きつけられたり潜在意識の底で眠っていた「あったら良いかも」という感覚が呼び起こされたりするのです。
そして3つ目が、ショッピングをされている方の心理的要因です。生活に対する満足度が低い、不安や退屈を抱えている、何か落ち込むようなことがあったというような心理状態の時に買い物をすることで、満足感や高揚感を味わえるのです。
愛犬のために何かを買ってあげる幸せも大切ですが、それ以上に愛犬との信頼の絆を深めることで生活そのものの質を高め、愛犬も飼い主さんも幸福度の高い生活を送りましょう。それがそのまま、衝動買いを抑制する力にもなるのです。
まとめ
お気に入りのモノに囲まれていると、幸せに暮らしているような気になることがあります。しかし良く考えてみると、本当のお気に入りはそんなにない、ということに気がつくのではないでしょうか。
たくさんの「犬のグッズ」に囲まれた生活よりも、愛犬との暮らしをシンプルに楽しむことの方が、より幸せなことなのかもしれません。
衝動買いをしそうになったら、その商品がなくても楽しく一緒に遊んだり、トレーニングしたりしている愛犬の姿を思い描いてみるのも、良いかもしれませんね。