構いすぎに要注意!やるべきではない『過剰なお世話』5選
愛犬が可愛くてつい構ってしまうという飼い主さんは多いでしょう。しかし、あまり構いすぎたり過剰なお世話をしていると、かえって愛犬に負担をかけている恐れもあります。
ここではやるべきではない『過剰なお世話』を紹介するので、改めて愛犬との接し方や距離感を見直してみましょう。
1.奥の方まで耳掃除しようとする
犬にとって耳掃除は、汚れたタイミングで外側だけを拭いてあげる程度が最適です。毎日耳掃除していると耳の皮膚を傷つけてしまったり、環境を悪化させてしまう恐れがあります。
また、耳の奥の方まで綺麗にしてあげたいという思いから、奥まで掃除しようとする飼い主さんがいますが、こちらもNGです。汚れが耳の奥へと入り込んでしまったり、奥を傷つけてしまう恐れがあります。
2.シャンプーの頻度が高い
一般的に犬のシャンプー頻度は1ヵ月に1〜2回が目安とされています。体を清潔な状態に保ってあげたいからと頻繁にシャンプーしてしまうと、犬の皮膚のバリアを削ってしまい皮膚を痛めてしまう恐れがあります。
シャンプーのしすぎによって乾燥による皮膚炎などを発症する恐れもあるので、日常的なお手入れは、犬用ボディシートや濡らしたタオルなどで体を拭いてあげる程度に止めると良いでしょう。
3.寒そうだからと室内でも常に洋服を着せている
冬場は寒そうだからと室内でも洋服を着せている飼い主さんを見かけます。しかし、犬に洋服を常時着用させていると被毛で皮膚が蒸れてしまい、皮膚炎などの原因になる恐れがあります。
屋外に出る時だけ防寒目的で洋服を着せ、室内では暖房器具やブランケットなどで室温や体温を調節してあげましょう。
4.愛犬の要求に応えすぎている
かわいい愛犬の要求には、つい応えたくなってしまう飼い主さんも多いでしょう。しかし毎回愛犬の要求に応えていると、「飼い主はなんでも言うことを聞いてくれる」ものだと勘違いしてしまいます。
また、「かまって」要求に応えすぎていると、飼い主と一緒にいることに依存してしまい分離不安を発症する恐れもあります。
5.静かに休んでいる愛犬に触れる
静かに休んでいる愛犬を見ると愛おしさが込み上げてきますよね。しかし、休んでいる時はそっと遠くから見守ってあげてください。
警戒心の強い犬は、少し気配が近づいたり触れられたりするだけで目が覚めてしまいます。起こしてしまうと睡眠不足の原因にもなるので、安眠している時は眠りの妨げになるような行動は控え、静かに見守ってあげましょう。
愛犬と適切な距離感を保つために意識するべきことは?
愛犬に愛情をたくさん注ぐことは良いことですが、過剰なお世話は愛犬の体に負担をかけてしまう恐れがあります。また、常に一緒にいるとお互いに依存度が高まってしまい、分離不安を発症する危険性も考えられます。
愛犬と適切な距離感を保つためには、同じ家にいる間も常に一緒に行動するのではなく、お互いに各々好きなことをして過ごす時間を作ることが大切です。
愛犬には愛犬専用の休むスペースを与え、その間に飼い主は別のことを行ったり、夜就寝する際は必ずケージの中に入るよう促すなど、飼い主と愛犬との距離感を保つ習慣を意識的に取り入れることも大切です。
また、愛犬から「構って」と要求されたときは、応えてあげることも大事です。しかし、毎回応えていると構ってもらうことが当たり前になってしまうため、飼い主の用事を優先しつつ用事が終わってから構ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。愛犬を構いすぎてしまうと、体への負担や分離不安の危険性などのリスクが浮上します。今回紹介したように愛犬にはたっぷり愛情を注ぎつつ、適切な距離感を保つことを忘れないようにしましょう。