愛犬が興奮しているときの『2つのタブー』 状況が悪化してしまうNG行為と正しい対処法

愛犬が興奮しているときの『2つのタブー』 状況が悪化してしまうNG行為と正しい対処法

嬉しい時や楽しい時、またパニック状態になってしまった時など犬は興奮してしまうことがありますよね。そんな時飼い主さんが間違った行動をとってしまうと危険な事故に繋がってしまう可能性があります。この記事では愛犬が興奮しているときの『2つのタブー』をお伝えいたします。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

愛犬が興奮しているときの『2つのタブー』

オモチャを咥える犬

1.大きな声を出す

愛犬が興奮状態になり、激しく吠え続けたり走り回るなどの行動をとってしまうと、飼い主さんは焦ってしまいますよね。気持ちが焦ってしまいつい大きな声で愛犬に話しかけるのは、NG行為のひとつになります。

「こら!」「ダメ!」などと叱るのはもちろん「お願い落ち着いてー!」などと、大きな声をかけることも良くありません。

飼い主さんの「大きな声」は慌てている気持ちが愛犬に伝わってしまい、より一層興奮してしまう可能性があります。愛犬が興奮した時は、まず飼い主さんの気持ちを落ちつけましょう。

2.構う

飼い主さんが外出から帰宅したとき、大喜びして興奮してしまう犬も少なくないでしょう。ブンブンと尻尾を振りながら笑顔でお出迎えしてくれると、飼い主さんも嬉しい気持ちになりますよね。

しかしそんな時に飼い主さんが愛犬を構ってしまうと、興奮した気持ちが増長してしまう可能性があります。

興奮した気持ちを増長させるだけでなく、「大喜びして興奮すると構ってもらえる」と勘違いしたまま学習してしまう可能性もあるので注意しましょう。

興奮している愛犬をむやみに構い触ってしまうと誤って噛まれたり、ジャンプして着地した時に足を滑らせてケガをしてしまうなど、様々な危険性があります。愛犬の気持ちが落ち着くまでは構わずに無視をしましょう。

愛犬が興奮しているときの正しい対処法

ソファの上で振り返る犬

愛犬があまりにも興奮しすぎてしまうと、ケガをしてしまうなど健康を害す可能性もあります。また屋外であれば周囲の方々にご迷惑をかけてしまう可能性も…。

愛犬が興奮してしまった時は、飼い主さんが上手にコントロールして愛犬の気持ちをいち早く落着けてあげましょう。

1.無視をする

愛犬が興奮状態の時は、基本的に何もせず無視をし続けるのが一番です。興奮状態の時の犬は、自身の行動に対する飼い主さんの反応を見て楽しんでいる可能性があります。

飼い主さんが慌てている姿を見て余計に悪ふざけしてしまうことも。また前述のとおり、興奮している犬に声かけたり構ってしまうことで、更に興奮してしまう可能性が非常に高くなります。

飼い主さんの反応がないことで愛犬自身も冷静な気持ちを取り戻し、行動も態度も落ち着いてくれることがあります。落ち着いてくれた時にはしっかりと褒めて、ご褒美のオヤツなどを与えてあげると感情をコントロールしやすくなります。

2.興奮の原因を取り除く

犬が興奮してしまう原因は様々ですよね。大好きな飼い主さんが帰宅した時はもちろん、ご飯やオヤツなど好きなものに対して嬉しい気持ちで興奮することもあれば、苦手な犬や人、音や場所に興奮してしまうこともあります。

愛犬が何に対して興奮しているかわかっている時は、無視をしながらその興奮の対象を取り除くまた遠ざけるようにてあげましょう。

飼い主さんの帰宅に興奮している場合、落ち着くまでは声をかけることなく着替えなどを済ませてしまいましょう。お散歩中に苦手な犬や人に会った時には、コースを変えるなどして距離をおくようにしましょう。

動物病院など苦手な場所で興奮してしまう場合は、クレートに入ってもらいクレートの周りに布などをかけ周囲の様子を見えないよにすると気持ちが落ち着きやすくなります。

3.コマンドで落ち着かせる

日頃から「マテ」「フセ」「オスワリ」などのコマンドによる指示に従うことが出来る犬の場合、これらのコマンドで気持ちと行動をコントロールしてあげると、興奮した気持ちも落ち着きやすくなります。

極端に興奮している時はなかなか理解できないかもしれません。飼い主さんが慌てて構ったりせず、無視をして気持ちが落ち着き始めたらコマンドを出すのが良いでしょう。

これらのコマンドの指示に確実に従うことが出来ることが重要なので、日頃からしっかりとトレーニングしておきましょう。

まとめ

頭を撫でてもらう犬

犬は興奮してしまうと、犬自身では感情や行動をコントロールすることが非常に難しくなります。愛犬自身がケガをしてしまう、飼い主さんや周囲の方が噛まれてしまうなど危険な事故に繋がりかねません。

愛犬が興奮してしまった時はその感情がエスカレートしてしまう前に、飼い主さんは冷静な気持ちを保ちしっかりと落ち着かせてあげましょう。

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