厳しい寒さは犬の健康にも悪影響を及ぼす恐れあり
冬が本番を迎える時期には、気温が10℃を下回る日々が続きます。地域によっては5℃を下回り、雪が降り積もる場所も多いですよね。そんな厳しい寒さを迎える日本列島ですが、寒さは犬の健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
寒さを感じると、犬は徐々に元気がなくなり食欲も低下する傾向が見られます。また、下痢や嘔吐などの症状が見られるようになったり、脈拍や呼吸数が少なくなり昏睡状態に陥ってしまう危険性もあるのです。
犬はどれくらいの寒さまで耐えられるの？
では、犬はどれくらいの寒さまでならば耐えることができるのでしょうか。また、犬にとって最適な室温も知っておきましょう。
1.犬にとって最適な室温は20〜25℃
一般的に犬にとって最適な室温は20〜25℃と言われています。この温度を多少下回っても問題ないと言われていますが、最も快適にストレスを感じずに過ごせる室温です。
冬場にこの室温を維持するためには、やはり暖房器具が必須です。20℃を下回ってしまう場合にはブランケットなどの防寒グッズを活用し、寒さを凌げるよう工夫してあげましょう。
2.10℃を下回ると寒さを感じる犬が多い
犬は10℃を下回ると寒さを感じる犬が多いと言われています。多くの犬は10℃前後であれば寒さを感じる程度に過ぎず、健康上に大きな問題が見られるケースは少ないです。
ただし、元々健康上に問題がある犬の場合や子犬、老犬など、特に温度に注意が必要な犬の場合は、10℃を下回った段階で気をつけましょう。特に心臓の悪い犬の場合は寒さの影響で体調を崩したり、心発作を起こすことが多くなります。注意が必要です。
3.4℃を下回ると健康上リスクが生じる恐れあり
一般的に多くの犬は、4℃を下回ってしまうと健康上の問題が生じるリスクが高まると言われています。特に小型犬や中型犬、シングルコート犬種、元々免疫力が低く体の弱い犬は要注意です。
食欲不振や元気消失、下痢、腹痛などの症状を起こし、最悪の場合には呼吸が乱れ昏睡状態に陥ってしまう危険性もあります。
4.犬種や体格、年齢によって寒さを感じる気温や室温は異なる
ここまでご紹介したように犬がどのくらいの寒さまで耐えられるのか、何度を下回るとリスクが生じるのかという点については、犬種や体格、年齢などによって異なります。
例えば、大型犬よりも中型犬や小型犬の方が寒さに弱い傾向が見られますが、ダブルコート犬種であれば、小型犬や中型犬でも寒さに強い犬もいます。
また、同じ犬種であっても子犬や老犬の場合は、特に寒さに弱い傾向が見られるので、元々寒さに強い犬種であっても注意が必要です。
寒い時期の散歩で注意すべき点は？
寒い時期でも毎日の散歩は基本的に欠かせません。犬たちも外に出てのびのびとお散歩できる時間を心待ちにしていることでしょう。
そんな寒い時期の散歩では防寒対策を念入りに準備したり、散歩へ連れて行く時間に注意したりする必要があります。
- 散歩はなるべく暖かい時間帯を選ぶ
- いきなり屋外に出さずに廊下などで寒さに慣れさせる
- 寒さに弱い犬は防寒着を着せる
- あまりに厳しい寒さの場合は無理に行かせる必要はない（その代わり部屋の中で体を動かす遊びを取り入れる）
- 雪や氷の上を歩く場合は犬用シューズを履かせる
以上のような注意点や対策を取り入れ、寒い冬でもなるべく身体に負担をかけずに散歩を楽しめるよう工夫してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬も厳しい寒さによって体調を崩してしまうことは多々あります。愛犬が体調を崩さないよう、室内でも屋外でも寒さ対策を入念に行いましょう。
