犬は撫でられるのが大好き！
犬は飼い主さんに撫でられることが大好きです。それは集団で暮らしていた名残であり、リーダーや仲間と密にコミュニケーションをとっていたからです。
甘えたいときだけではなく、寂しいときや怖いときにも「撫でて！」と側に寄ってくる子も多いでしょう。
ただし、眠っているときや疲れて休んでいるときなどは、撫でられることに抵抗を示す子もいるかもしれません。
今回は、愛犬があなたに「撫でてください」と催促しているサインを解説します。愛犬の様子をよく確認したうえで接することを心がけてくださいね。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬は信頼している飼い主さんに撫でられることを好みますが、警戒心が強い傾向のある犬種などは距離を取ろうとすることもあります。柴距離などがそれにあたります。
飼い主さんを信頼していないわけではなく、性質だと理解し個性と受け止めてあげましょう。
あなたに「撫でてください」と催促しているサイン
では、愛犬が撫でて欲しいときに見せるサインにはどのような仕草があるのでしょうか。
1.前足やあごを乗せてくる
あなたが寛いでいるとき、腕や足に愛犬があごを乗せてくることはありませんか。それはまさに、「撫でてほしい」という愛犬からのサインです。鼻先でチョンチョンとつつく行動も同じです。
甘えたり構ってほしくてとる場合が多いです。前にあごを乗せたら撫でてもらえた経験から学習し、それを期待して繰り返す子もいます。愛犬がこのようなサインを出したときには優しく撫でてあげてください。
2.じっと見つめてくる
愛犬があなたのことをじーっと見つめてくることはありませんか。それは撫でてほしいサインかもしれません。
「近くでお座りをして」「遠くで物陰から」など、シチュエーションはバラバラですが、共通していることは飼い主さんを熱いまなざしでじっと見つめることです。
そのまま放置していると、前足でチョンチョンと触ってきて「撫でてよ！」と催促する子も多いようです。
3.クンクンと鳴く
鼻を鳴らすような「クンクン」と甲高い声で鳴くときは甘えを表現していることがあります。子犬のころに鳴いたら構ってもらえたり撫でてもらえた経験から、成犬になっても同じように鳴く子がいます。
犬の鳴き方は様々あります。恐怖や威嚇から鳴く場合もありますので、状況をみて判断をすることが求められます。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬の鳴き声や吠え方によって意味が大きく変わります。クンクンから大きくはっきりと「ワン」と吠えた場合は、何かを要求しているという意味に変わります。
鳴き声とともに犬の行動なども見逃さずチェックしましょう。
4.ゴロンと仰向けになる
目の前にやってきて急にゴロンと仰向けになるときは、これも撫でてほしいというサインです。ひっくり返って身体をくねくねする子も多いのではないでしょうか。いわゆる「ヘソ天」ですね。お腹をはじめとして身体全体を撫でてほしいのでしょう。
柔らかいお腹は犬にとって弱点ですので、仰向けであらわにお腹をさらす姿は、あなたのことを信頼している証でもあります。
5.身体をくっつけてくる
おもむろに側にきてあなたに身体をくっつける仕草をすることはありませんか。スリスリと体を擦りつけてきたり、背中をつけて「撫でて」と言わんばかりに飼い主さんをチラ見するなど、それぞれのアピールをしてきます。
身体をくっつけても反応がないと手や鼻でツンツンしたり、前述したヘソ天をする子もいるようです。
犬を撫でることで得られる効果
犬を触ることはスキンシップだけではありません。触ることで病気の予防や早期発見にも役立ちます。手軽に愛犬の健康チェックが可能なのです。
身体全体はもちろん、目や耳、口の汚れチェック、しこりやケガの有無、皮膚が炎症していないかなど、実に様々なことを確認することができます。
愛犬を撫でるときに、これらのことを意識すると良いでしょう。特にシニア犬はこまめに見てあげると良いですね。
監修ドッグトレーナーによる補足
愛犬の健康状態を把握するためにも、触られることに慣れてもらうことはとても大切です。
はじめは少しずつ好きな部位を撫でるなどして、徐々に体全体を触れるようになることで、病気の早期発見にも繋がります。
まとめ
今回は、愛犬があなたに「撫でてください」と催促しているサインを解説しました。「この仕草よくする！」というサインもあったのではないでしょうkか。
飼い主さんに撫でてほしくてあらゆるサインを出しているなんて、とても愛おしいですよね。
すぐに構ってあげられないときには「ちょっと待っててね」と声をかけてあげましょう。
愛犬からのサインを積極的に受け入れて上手にスキンシップを図ってくださいね。
