犬の換毛期は年2回!それ以外の時期の抜け毛には要注意
犬は春〜7月頃と秋〜11月頃にかけての年に2回、換毛気が訪れます。この時期になるとダブルコート犬種は特に大量の抜け毛が出るため、家中に被毛が落ちているということも珍しくありません。
しかし、換毛期ではない時期に大量の抜け毛が見られる場合は、換毛期以外の原因が考えられます。
ストレスや老化、栄養不足などさまざまな原因が考えられますが、中には病気による脱毛症状が発症している場合もあるので注意が必要です。
犬の抜け毛が多い時に考えられる病気
では、犬の抜け毛が多い時にどのような病気が疑われるのでしょうか。
- 感染症
- アレルギー性皮膚炎
- ホルモン性疾患
- 遺伝性疾患
- ストレスによる精神疾患
大きく分けると以上の5つの病気が考えられます。最も多い病気がアレルギー性皮膚炎やストレスによる精神疾患です。
ストレスによる精神疾患の場合は、ストレスを紛らわせるために自ら噛んだり舐めたり、時には引っ掻いたりして被毛を抜いてしまっていることもあります。
犬の抜け毛が多い…危険な4つのサインとは
犬の抜け毛が多い場合、病気が原因として疑われるケースも多いです。ここでは、犬の抜け毛が多い場合に注意したい危険なサインを紹介するので、最近愛犬の抜け毛に悩んでいる方はチェックしてください。
1.極端な部分的脱毛が見られる
換毛期など問題のない抜け毛の場合は、全身から均等に余分な被毛のみが抜け落ちます。しかし病気の場合は、一部分だけ極端な部分脱毛が見られる傾向が多いです。
例えば、食物アレルギーであれば口や目の周りが脱毛します。
2.痒みや皮膚の赤みを伴っている
痒みや皮膚の赤みを伴っている場合も、皮膚炎による脱毛である可能性が疑われます。アレルギー性皮膚炎や感染など原因は様々です。
ただし換毛期の抜け毛は、痒みや皮膚の赤みが伴わないため、愛犬が痒そうな様子を見せている場合は注意深く皮膚を観察してください。
3.地肌が見えるほど抜けている
問題のない抜け毛の場合、地肌が見えるほどごっそりと抜けてしまうことはありません。換毛期であっても、新しい被毛に生え変わっているため地肌は見えません。
しかし、ホルモンなどの病気などが原因で抜けてしまっている場合は、地肌が見えるほどごっそりと抜け落ちます。もしも地肌が見えるほど抜けてしまっている場合は、必ず動物病院へ相談しましょう。
4.体型に突然太ったり痩せたりと変化が見られる
抜け毛の状態以外にも、体型が突然変化するというサインにも注意してください。病気が原因の場合には極端に食欲が落ちたり、ホルモン異常によって太ったりと体型に急激な変化が見られることが多いです。
他にも顔や手足が浮腫んで見えたり、多飲多尿の症状が見られたりと明らかに以前と比べるとおかしな様子が見られる場合は、病気の可能性が非常に高いと思われます。
まとめ
いかがでしたか。換毛期以外で犬の抜け毛が多い場合は、病気やストレスが原因として考えられます。今回紹介した危険なサインが確認された時は、必ずかかりつけの動物病院へ連れていき、診察や必要な検査を受けてください。