当たり前になり過ぎていない?犬の飼い主が忘れてはいけない『愛犬への大切な気持ち』5選

当たり前になり過ぎていない?犬の飼い主が忘れてはいけない『愛犬への大切な気持ち』5選

どんなことでも、時間の経過とともに慣れが生じ、慢心の気持ちが出てくることがあります。経験を積み、慣れてくることによるメリットは多いです。しかし慢心してしまうと、大切なことまで見落としてしまうかもしれません。愛犬との生活も同じです。愛犬を迎え入れた頃の、愛犬への大切な気持ちをもう一度思い出してみませんか。

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初心忘るべからず

笑顔のコーギー

誰でも皆、新しいことを始める時には慎重になります。何をするにもじっくりと準備を整え、丁寧に取り組みます。やがて徐々に慣れていき、同じことでも効率良く上手に行えるようになります。慣れることは、必要であり大切なことです。

しかし慣れすぎてしまうと、慢心してしまうことが多いのも人間の性です。つまり、慣れてきたことにより自信を持てるようになるのは良いのですが、それが驕り高ぶってしまうことにつながり、やや傲慢になってくることがあるのです。

これは愛犬との接し方にも表れます。家に迎え入れたばかりの頃は、愛犬に対してとても丁寧で慎重に接していたのに、最近は慢心してしまい、愛犬への目配せが行き届かなかったり、ともすると放っておく時間が長くなってきたりはしていないでしょうか。

今回は、愛犬との生活が長くなってくると忘れてしまいがちな、でも飼い主としては忘れてはいけない、愛犬への大切な気持ちについて考えてみたいと思います。

飼い主が忘れてはいけない「愛犬への大切な気持ち」

見つめ合う飼い主と犬

では、犬の飼い主が忘れてはいけない「愛犬への大切な気持ち」とは、具体的にどのような気持ちなのでしょうか。

1.幸せにしたい

愛犬と暮らし始めた時には、何をするにも「どう感じているだろう」「これでよいのかな」「うちに来て幸せだろうか」といった気持ちが何よりも勝っていたのではないでしょうか。

飼い犬は、食事も遊びも散歩も、何一つ自分の好きなようにはできません。だからこそ、飼い主さんの「愛犬にとってこれが一番幸せなのか」という気持ちが大切なのです。

2.一緒に楽しみたい

犬の飼い主さんは、散歩やドッグスポーツ、旅行やアウトドアなどを一緒に楽しみたいと思っている方が多いように思います。そのため、最初の頃は愛犬と一緒に過ごす時間も長く、しっかりスキンシップを図っていたことでしょう。

しかし時間が経つにつれ、愛犬との時間が短くなってきてはいないでしょうか。

もしかすると、愛犬は飼い主さんとのスキンシップ不足で寂しい思いをしているかもしれません。

3.家族になりたい

愛犬を迎え入れるときは「家族になろう」と思い、ご自分のお子さんに接するような気持ちでいたと思います。

ところが犬と人間では、時間の流れ方が異なります。犬の年齢を人間の年齢に換算すると、いつの間にか自分の年齢を追い越して、親のような年齢になっています。

かわいい子犬時代や活発な成犬時代を経て、いつの間にか老犬になってしまっても、「家族だ」という気持ちを忘れずに接したいものです。

4.適切にしつけたい

愛犬のためにも飼い主さんご自身のためにも、愛犬にはしっかりとしつけを行おうと考え、最初の頃は一所懸命に犬のしつけやトレーニングに関する本を読んだり、教室に通ったりされていた飼い主さんも多いのではないでしょうか。

しかし、犬のしつけは一朝一夕にできるものではありません。思う通りにいかないと、「うちの子はだめだ」と諦めてしまったり、褒めようとせずに叱りつけてばかりになったりしてはいないでしょうか。

愛犬のしつけも子どもの教育も、根本は同じです。大切なのは相手を理解することです。理解できれば、自然と愛犬に適した方法も見つけられるでしょう。最初の頃の「どう教えればよいのだろう」という気持ちを忘れないでください。

5.健康に過ごしてほしい

最初の頃は愛犬に健康に過ごしてほしいという思いから、日々のケアや定期的な動物病院での健康診断なども積極的に取り組んでおられたことでしょう。

しかし、歯磨きや爪切りなど愛犬が嫌がるお手入れが次第に疎かになってきたり、健康診断に通う頻度が減ってきたりはしていないでしょうか。

人間と同じで、犬も歳を重ねるほど健康リスクが高まっていきます。一緒に過ごしている期間が長くなればなるほど、愛犬への「健康に過ごしてほしい」という気持ちを忘れてはなりません。

後悔先に立たず

ケージから寂しそうに見ている犬

愛犬と一緒に過ごす時間が長くなればなるほど、いっときの感情に流されてしまったり、面倒だという思いが先に立ったりしてしまって、つい愛犬への配慮が足りなくなってきてしまうことがあります。

しかし愛犬が幸せに暮らせるか、健康でいられるかは、すべて飼い主さんにかかっています。人と一緒に暮らしている犬は、自分の意思で食事や運動をすることはできません。命に関わるような危険を回避することすら、飼い主さんの意思に従うしかないのです。

そのため、ほとんどの飼い主さんは、愛犬を看取った後に多かれ少なかれ後悔することになります。「あの時の判断は正しかったのだろうか」「治療がつらかったのではないだろうか」という闘病に関することや、「自分と一緒で愛犬は幸せだったのだろうか」といったことなど、後悔の内容はさまざまです。

愛犬をかわいがり、尽くした飼い主さんほど、後悔の念は強くなる傾向が見られます。これは、飼い主さんが愛犬の幸せを左右する存在だということを自覚されているからでしょう。

日常生活の中では、つい忙しさにかまけたり、いっときの感情に流されてしまい、愛犬への配慮が低下してしまう瞬間が訪れます。しかし、愛犬を看取った後の後悔を少しでも減らし、心から愛犬との生活を楽しむためにも、どうか愛犬を迎えた時の初心を忘れず、後悔先に立たずということにならないように過ごしましょう。

まとめ

飼い犬の頭を撫でる飼い主

愛犬と一緒に過ごせるのは、長い人生の中でもほんの十数年という短い期間だけです。

  • 幸せにしたい
  • 一緒に楽しみたい
  • 家族になりたい
  • 適切にしつけたい
  • 健康に過ごしてほしい

出会った当初抱いていたこのような「愛犬への大切な気持ち」を忘れずに、常に愛犬の立場に立って考え、いつまでも愛犬を家族として慈しむ心を忘れないようにしたいと思います。

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