愛犬を叱って怖がるようになってしまったとき関係修復はできるのか
愛犬を叱って怖がるようになってしまったというのは、叱ることも必要だと言われたためにやってしまったことで起こることもありますし、飼い主さんの感情でついやってしまったということもあります。
ここで現在では否定され科学的根拠はないことがわかっている昔のしつけ法しか知らない人は、「そこで甘やかすといけない。めげずに態度で示せば犬は理解するようになる」といったようなアドバイスをしてしまいがちですが、そもそも叱るということは不要ですので無視してもらって大丈夫です。
また、すでに怖がって関係がマイナスになってしまっているのにさらにそこに追い打ちをかける意味もありませんし、それを続けることで関係を修復することは不可能です。
もしも関係を修復したいのであればやってしまったことは取り消すことはできないので、今その時から愛犬を安心させるために優しい方法で取り組む必要があります。
与えられた傷は消えることはないからこそ傷つけない方法を選ぼう
一度受けた傷は消えることはありません。なかには一見あっけらかんとしているような子もいますが、反応のなかで怯える様子や警戒する様子が見られることもあります。
あなたもいろんな状況において誰かに傷つけられた経験があるでしょう。その傷つけられたときの言葉や態度・行動というのは、された側はいつまでも覚えているものです。
そして忘れたように感じていても、ある日何かをきっかけに急に思い出して辛くなったり不安になったりします。
犬もそうやって傷つけられた経験というのは消えてなくなることはありませんので、そんな思いを今後させないためにもこれからは傷つけない方法で接してあげてほしいのです。
動物福祉と行動分析学に明るいプロに相談しよう
一度関係がマイナスになってしまうとそれをゼロに戻すところを目指す必要があります。
また、関係がマイナスになっている場合これまでは普通にできていたことができなくなるということもあるため、なかなか自分で修復していくのが難しいことも少なくありません。
できればそうなってしまう前に予防の意味でも動物福祉と行動分析学に明るいプロに相談したほうがいいのですが、起こってしまった後でも頼ることはできます。
大事なのはこれからの積み重ねなので、それを確実に積み上げて関係をプラスに持っていくためにも、一度プロに相談してみてください。
そうすることでマイナスの関係が徐々にプラスに近づいていき、きっと素敵な関係を築き直すことができます。
まとめ
愛犬を叱って怖がるようになってしまった場合、これからの接し方と積み重ね次第で修復することはできます。
しかし、そのためには適切な対処法や対応を知る必要がありますし、そうした知識を得られると今後も犬のせいにしてしまう可能性を減らすことができるのです。
そのためにも早期の段階で動物福祉と行動分析学に明るいプロに相談し、愛犬が怖がってしまったりそれによって飼い主さんが傷ついてしまわないよう助けてもらってください。