犬の「里親」になる方法
(犬の里親になりたい!)と思ったときに、どうやって里親になれる犬を探したらいいのか、その方法をご存じでしょうか。
なにをどう調べるべきかも分かっていない方が少なくないかもしれません。そこで今回は、その手順や事前に知っておくべきことを解説します。
私が初めて犬を迎えて一緒に暮らした方法も「里親」でした。小学生のとき、折り込みチラシに『子犬生まれました!里親募集中』と書かれていて、車で3時間ほどかけて会いに行き、譲っていただいたのです。
実は里親を募集している犬は、たくさんいます。生まれたばかりの子犬もいますが、成犬や老犬もいます。持病を抱えた犬もいますし、障害を抱えた犬もいます。
人を怖がる犬もいますし、人の愛情を全く知らずに育った犬もいます。(里親になるって意外と難しいんだな…)と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
きっとあなたにも素敵な出会いがあります。まずは里親を募集している犬を探してみましょう。実際に会ったからといって、必ず里親にならなければならないというわけではありません。
人生のパートナーとなる犬です。じっくり考えてから迎えましょう。
1.繁殖引退犬を迎える
犬の里親になりたいとき、繫殖引退犬を迎えるという方法があります。
一般的には、ブリーダーの元で暮らしている繁殖引退犬を探すことになります。『お住まいの都道府県 繫殖引退犬 里親募集』などのキーワードで検索してみてください。
希望する犬種があるのであれば、犬種名も入れて検索するとよいと思います。里親を募集している繫殖引退犬を見つけたら、ブリーダーと連絡を取り、実際に会いに行きます。
ブリーダーの方針にもよりますが、トライアル期間を設けている場合もありますし、即日里親になることができる場合もあります。
繫殖引退犬は成犬です。里親を募集している犬のほとんどが、5歳前後です。基本的には、体が丈夫で健康に問題のない犬ですが、全ての犬が愛情を持って大切に飼われていたとは限りません。
里親になった後、動物病院で診てもらうと、重篤な病気を抱えていることが分かった、ということもあります。
健康状態に問題は一切ないものの、人に慣れておらず、心を開いてくれない犬もいます。それぞれの生活環境によって大きく異なると考えておいた方がよいでしょう。
2.保護犬を迎える
犬の里親になりたいとき、保護犬を迎えるという方法があります。
『お住まいの都道府県 保護犬 里親募集』などのキーワードで検索してみてください。保護施設のホームページを探すこともできますし、譲渡会開催のお知らせを探すこともできます。
ほかにも、動物病院やペットサロンの入り口には、一般の方が保護している犬の里親を募集した貼り紙がされていることもあります。また、動物愛護センターや保健所のホームページからも里親募集中の犬を探すことができますので、ぜひご覧ください。
保護犬には、一度は人に飼われ、捨てられてしまった子が多くいます。威嚇したり、攻撃したり、人を恐れる子が多くいます。野生で育ったの犬もいます。
我が家の愛犬も元保護犬ですが、10年以上暮らした今も、私以外の人は近づくことも触れることもできません。動物病院へ行くのも一大イベント、というほど大変です。
まずは『保護犬には、問題を抱えた子が多くいる』ということを事前に知っておくべきです。初めて犬を飼われる場合には、人に慣れた犬や子犬を迎えることをおすすめします。
譲渡会で保護犬の里親になるための手順は以下の通りです。
- 保護施設や譲渡会のホームページを探す
- 譲渡会に参加するための予約をする
- 里親になりたい保護犬を探す
- 申し込みをする(審査を受ける)
- トライアルを開始する
- 正式に譲渡される
保護犬を里親に迎えるとき、ほとんどの場合でトライアルがある、と考えておくとよいと思います。
「何で!?」と簡単には納得できないほど、審査基準は厳しいです。(その条件に当てはまる人なんているの!?)と感じられる内容もあると思います。
- 家族構成
- 年齢
- ライフスタイル
- 職業
- 収入
審査される内容のほんの一部です。里親になるための条件や審査基準は、保護されている施設や保護している人によって異なります。
正式に譲渡される人は10組に1組いるかどうか…という割合のようです。
まとめ
犬の里親になる方法を2つ解説しました。
- 繫殖引退犬を迎える
- 保護犬を迎える
実際に里親になろうと行動してみると、審査に落とされてしまったり、トライアル中に「返してください」と言われてしまったり、里親になることの厳しさを痛感することがあります。
なぜ厳しいのかと言いますと、犬に幸せになってほしいからです。犬に同じ悲しい思いをさせてはならないからです。
そのことをぜひご理解いただき、里親を募集している犬との出会いを探してみてくださいね♡