愛犬が「塩対応」のときの心理
昨今は第三者への対応の様子について、「神対応」「塩対応」などと言うことがありますよね。
実は犬にも、「神対応」、「塩対応」があります。そのときの気分や心理によって塩対応をするときもあれば、相手によって対応を変えるときもあります。
犬にも様々な性格があり、生まれ持った性格によっては、常に塩対応のような態度を取る犬もいます。
そこで今回は、愛犬が「塩対応」のときの心理について解説します。「塩対応=悪い態度」と決めつけてしまわないように理解しておきましょう。
1.何を言ってるんだろう…?
愛犬が塩対応をするのは、(何を言ってるんだろう…?)と、飼い主の気持ちが分からず困惑しているからです。
こんな時、「ちゃんと聞いてるの?」と怒ってしまうのはダメ行動です。(伝え方が良くなかったかな?)と考えるべきです。
犬にも飼い主の言葉は分かります。でも、上手く理解できないことがあります。
何度も同じように話しかけたのにも関わらず、愛犬が塩対応をするときは、短い言葉を使って、はっきりとゆっくりと話してあげてください。きちんと伝わったときは、表情やしっぽの動き、態度で示してくれるでしょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬は飼い主さんの言葉を分かっていますが、その言葉がどういう意味なのかを思い出そうとしている最中やうまく聞き取れないこともあります。
そんなときは必死に考えているため、塩対応に見えてしまうのかもしれませんね。 ゆっくりと改めて伝えてあげましょう。
2.知らない人だから…
愛犬が塩対応をするのは、(知らない人だから…)と、人見知りをしているからかもしれません。
いつもは社交的でフレンドリーな犬でも人見知りをしてしまうことがあります。相手も犬が苦手だったり、犬との付き合い方が分からなかったりするのではないでしょうか。
こんなときの飼い主としてのダメ行動は、無理に触れ合いをさせようとすることです。相手が「抱っこしたい」と言ってくれることもありますが、塩対応中は抱っこも嫌がると思います。
我慢強い犬もいますが、ストレスになってしまうので無理強いはやめましょう。
3.どうしてお散歩に連れて行ってくれないの!
雨が降っているとき、暑すぎたり寒すぎたりするとき、飼い主の体調が優れないときなど、事情や都合によってお散歩に連れて行ってあげられないとき、愛犬が塩対応をすることがあります。
犬には人間の事情や都合は分かりません。濡れることに抵抗がない犬であれば、雨の日のお散歩にも行きたがります。
「そろそろお散歩の時間だよね?」と飼い主を誘ったとき、「今日は行けないよ」と言われれば、お散歩に連れて行ってもらえないんだということは犬にもちゃんと伝わります。
「どうしてお散歩に連れて行ってくれないの!?」と、拗ねたり不機嫌になったりすることで、塩対応をするのです。こんなときのダメ行動は、無理に構うことです。
室内でできる遊びに誘ってみてもよいと思いますが、塩対応を変えないときは、しばらく放っておいてあげるとよいと思います。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬も納得のいかないことがあれば、拗ねたり不機嫌になることもあります。大好きな飼い主さんだとしても機嫌を戻すまでには時間を必要とするものです。
しばらく近くで様子を見ながら構わないのが良いかもしれません。愛犬の態度に変化が表れたらフォローしてあげましょう。
4.騒がしくて落ち着かない
愛犬が塩対応をするのは、騒がしくて落ち着かないときです。
お盆や年末年始など、家族や親戚が集まったとき、あまりの騒がしさにソワソワと落ち着きがなくなってしまうことがあります。
その落ち着かない気持ちを静めるため、ケージやクレートの中にこもったり、寝室などの暗い部屋から出て来なくなったり、塩対応をすることがあります。
久しぶりに集まった家族や親戚と仲良く遊んでほしい気持ちがあるとは思いますが、リビングから出さないなど、無理に同じ空間で過ごさせようとするのは、飼い主のダメ行動です。
誰も立ち入ることのない静かな部屋で休ませてあげてください。騒がしさが落ち着いた頃、そっと出て来てくれるかもしれません。
まとめ
愛犬が塩対応のときの心理を4つ解説しました。
- 何を言ってるんだろう…?
- 知らない人だから…
- どうしてお散歩に連れて行ってくれないの!
- 騒がしくて落ち着かない
我が家の愛犬たちは、基本的に私には塩対応です。お散歩に行きたいとき、ごはんやおやつが食べたいとき、汚れたトイレシートを変えてほしいときなど、要求したいことがあるときに神対応になります。
若いときはそうでもなかったかなと思うのですが、シニア犬になってからは、ますます塩対応になったなと感じます。おそらく年齢も関係しているのかもしれませんね。