愛犬がずっと『伏せている』時はしっかり様子を観察して!病気の可能性や6つの原因

愛犬がずっと『伏せている』時はしっかり様子を観察して!病気の可能性や6つの原因

ふと気がつくと、愛犬がずっと「伏せている」ことはないでしょうか。普段元気な愛犬がずっとたままだと感じたときは原因を考えてみましょう。病気や怪我の可能性もあるので、トラブルが起きていないとしっかり観察してください。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

愛犬がずっと「伏せている」原因

あごをつけて伏せる柴犬

普段元気な愛犬が、ずっと伏せていたりしたら気になりますよね。病気の可能性もありますので、しっかりと原因を把握してすみやかに対応できるようにしておきましょう。

疲れている

犬が伏せている原因のひとつが、「疲れている」というものです。犬も人間も同じで、疲労を感じたときは座ったり横になったりして体を休めます。

体力を回復するために伏せている場合、時間が経つと姿勢が崩れてきたり、だらんと横になったりして眠ることも多いと思います。

体調が悪い

犬がじっと伏せているとき、ただ疲れているだけでなく、体に痛みや違和感を感じている可能性もあります。お腹や頭に痛みがあったり、気持ち悪さを抱えていたりすると、犬はとにかく体を回復させるために動きを極力少なくします。

体調が悪いときは、薬を飲んだり病院に行ったりするという選択肢を持つ人間と異なり、犬などの動物はただ体を休めて回復を待つのです。また、体調が悪いことを他者に知られないように、存在感を消すかのように静かにしていたり、隠れるように陰で休んだりすることもあります。

伏せているときに小刻みに震えていたり、わずかに「クーン」と鳴いていたり、何かに耐えるように体をこわばらせたりしているときは、痛みを抱えている可能性があります。動物病院に連れて行くか、電話で愛犬の様子を伝えて指示を仰いでください。

怪我をしている

腹痛や頭痛があって体を休めるために伏せているだけでなく、関節や足裏などの怪我が原因で伏せていることもあります。立ち上がったり歩いたりすると痛みが生じるため、できるだけ動かないようにしていたり、痛みが引くまで休んだりしているのです。

足裏の傷などは目視でチェックすればわかりますが、骨や関節の痛みは見た目ではなかなかわかりません。犬が伏せている時間が長いときや、関節部分を舐めることが増えたときは、足腰に異常が起きていないか確認することをおすすめします。

体を冷やしたい

フローリングに伏せているトイプー

犬がお腹を地面にべったりとつけるようにして伏せているときは、体の熱を冷まそうとしていることが考えられます。暑い時期や散歩後などにフローリングやタイル、土のような触ったときにひんやりとしている場所に体をつけているときは、その可能性が高いでしょう。

犬はお腹や内股、脇の下の毛が薄いことが多いため、それらを冷たい場所につけることで効率的に体を冷やせます。そのため、ごろんと体を横に倒さず、いわゆる「スーパーマン」の体勢で伏せて体を冷やすことも多いのです。

かまって欲しい、気を引きたい

犬がじっと伏せているとき、飼い主さんのことを上目遣いに見つめていたり、チラチラと飼い主さんの様子を伺っていたりするときは、飼い主さんの気を引きたいのかもしれません。飼い主さんの様子を観察して、「いつ遊んでもらえるか」「今かまってもらえるか」ということを考えていることもあるでしょう。

また、静かにしていると「どうしたの?」と飼い主さんが声をかけてくれることを学習している犬は、それを期待していることも考えられます。

緊張・警戒している

犬が横になったり眠ったりせずに、後ろ足を畳んで前足をピンと伸ばした「スフィンクス」の姿勢で伏せているときは、周囲に対して警戒していたり、緊張していたりすることが考えられます。

「スフィンクス」の姿勢であれば、何かあったときにすぐに立ち上がれます。そのため、家の外で聞き慣れない音が聞こえたときや、家に知らない人が訪ねてきたときなどは、このような姿勢になって、休みながらも警戒を解かずに「臨戦態勢」でいる犬は少なくありません。

また、反対に「何か楽しいことがあるかもしれない」と期待している場合もあります。ご飯やおやつ、散歩などを期待していて、呼ばれたら一目散に駆けつけるために待機しているのです。

まとめ

伏せているチワワ

犬が伏せるのはごく自然な行動です。しかし、いつもに比べて長い時間伏せていたり、伏せているときの表情に違和感があったりする場合は、病気や怪我が隠れている可能性もあります。

犬は痛みや違和感を自分から伝えることはほとんどないので、愛犬の心身の健康を守るためにはちょっとした行動の変化に気づいてあげることが大切です。

伏せている時間が長いことも、何らかのサインの可能性があるということをぜひ覚えておいてください。

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