うちの子が怒りっぽい…怒りっぽくなる理由は?
皆さんは愛犬に対して「うちの子は怒りっぽいな」と思うことはありませんか。犬が怒りっぽくなる理由は様々ですが、主に以下のような理由が影響していると考えられます。
- 遺伝的な要因
- 生活の中で警戒心が高まっている
- ストレスや運動不足
- 飼い主が不安や恐怖に気付いて対処していない
- 飼い主が大声で怒鳴るなどしつけ方を間違えている
- 怒った時に飼い主が要求を受け入れてしまっている
- 病気や体調不良の疑い
遺伝的に怒りっぽい性格が親から受け継がれている犬もいますが、多くの場合は後天的(しつけ方や生活環境など)で改善されることが多いです。
後天的な要因としてはストレスや運動不足、そして飼い主の対応などが原因として挙げられます。
ある日突然怒るようになったという場合は、病気や体調不良、怪我による痛みなどが疑われるので、一度かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
どうしてすぐに怒るの?『短気なワンコ』の特徴3選
短気なワンコは、他のワンコに比べて些細なことで怒るという最大の特徴があります。ここでは、怒った時に短気なワンコが見せる行動を紹介します。
1.嫌なことがあると唸る
些細なことであっても、自分の思い通りにいかなかったり嫌なことがあったりすると、ヴー…と飼い主を威嚇するように唸ることがあります。
唸ることで「自分は怒っているぞ」「だから言うことを聞いて」とワガママを通そうとしているのでしょう。つまり短気なワンコは、ワガママがエスカレートしてしまう傾向にあるのかもしれません。
監修ドッグトレーナーによる補足
顔周りや足元を触られる、ごはんの時に食器を触ろうとすると唸ってしまうなどのワガママな行動は、小型犬に多い傾向があるかもしれません。
可愛いからとつい甘やかして許していると、どんどんワガママがエスカレートしてしまうこともあるので、時間をかけてワガママは通らないことをしつけすることが大切です。
2.相手を吠えて威嚇する
嫌な相手や飼い主以外の人を相手にすると、激しく吠えて威嚇するという行動もよく見られます。他の犬でもこのような行動は見られますが、短気なワンコはその頻度が特に高いです。
相手に吠えて威嚇することで「それ以上近づくと攻撃するぞ!」「僕の方が強いんだぞ!」と牽制しています。警戒心が強く、臆病な性格が影響している犬も多いでしょう。
3.噛むふりをして相手を従わせようとする
より短気な性格がエスカレートしてしまうと、相手に噛み付くふりをして従わせようとする行動が見られるようになります。飼い主相手にこのような行動が見られる場合は、徹底的に関係性を見直すべきでしょう。
犬は自分よりも立場が低いと考えている相手や守るべき相手に対し、威嚇したり叱るという意味合いで噛むことがあります。
つまり、飼い主に対して噛むふりをして見せる場合、犬が「自分に従うべき相手」と認識している可能性が高いのです。
監修ドッグトレーナーによる補足
噛むふりからエスカレートすると、出血するほど強く噛んでしまうことも。
ただし、噛まれたからと強く叱ったり叩くのは逆効果なので注意しましょう。
怒って興奮している犬を落ち着かせるコツ
短気なワンコは怒る頻度が高く、飼い主も困ってしまうことが多いでしょう。怒って興奮している犬を落ち着かせるためには、以下のコツを押さえておくと効果的です。
- 飼い主が落ち着いて接する
- 絶対に成功するコマンドを使って動きをコントロールする
- 一度離れて犬が落ち着いたら再び近寄る
大前提として、飼い主は怒鳴ったり慌てたりすることなく落ち着いて接してください。突然触れるのではなく、まずは少し距離をとった状態で優しく低い声で宥めます。
すでに日常的に指示に従うことができる犬であれば、興奮状態にあってもコマンドを指示することで「お座り」や「伏せ」を実行し、気持ちを一旦落ち着かせることができます。コマンドの指示にしっかりと従うことができたら、落ち着いたことを確認して褒めてあげましょう。
どうしても怒りが収まらない場合は、一度愛犬から離れた場所に移動しましょう。違う部屋に移動したり、同じ部屋でも距離をとって落ち着くまで待ちます。犬が落ち着いてから再び近寄りコミュニケーションを図りましょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬が興奮状態でも、飼い主のコマンドに従うことができるようになるまでには、多くの時間を要することも少なくありません。
個体差やしつけを行う時期にもよりますが、繰り返し行うことで少しずつ覚えてくれるようになります。根気よく続けることが何より大切です。
まとめ
いかがでしたか。短気な犬は問題行動を起こしやすく、エスカレートしてしまうと飼い主の手に負えなくなってしまう恐れがあります。1人で解決することが難しい場合は、ドッグトレーナーさんなどに相談しましょう。