愛犬が家では噛まないけど他人に噛む理由を考えよう
愛犬が家では噛まないけど他人に噛むのはなぜでしょう?
噛むに限らず必ず行動には理由があるのですが、その原因を考えずにただその行動をやめさせようとするのではうまくいきません。
家では噛まないというとき、唸るや噛むという行動をすると罰せられるため我慢しているというケースもありますし、家族に対してはOKだけど他人に対してはNGと愛犬が弁別をしている可能性もあります。
前者だった場合は罰を使うことの弊害が現れているため、まずは罰を使うということをやめるところから始めなければいけませんが、後者の場合は愛犬が『何に対して』NGと考えているのかを知る必要があります。
愛犬をしつけてやめさせるのではなく環境を整えて助けよう
仮に愛犬が触られることに対して家族と他人でOKとNGを弁別しているのだとしたら、他人が『どこ』を触られることに対してNGなのか?『どのタイミング』で不快感を示しているか?というところまで見る必要があります。
なぜなら、それが分かれば愛犬の噛むという行動をしつけてやめさせるのではなく、どこを触ろうとしたら?どのタイミングでその予兆が見られるか?に合わせて相手と距離を取ることで愛犬が噛むという行動を出現させずに済むからです。
しつけてやめさせるのではなく、そもそも困った行動を取る選択を愛犬がしなくて済むように人間側が環境を整えてあげればいいのです。
愛犬が噛むしかないと思う必要のないような相手になろう
愛犬が噛むという行動を取るのは自分の身を自分で守らなければいけないと考えているからです。
しかし、助けを求めれば飼い主さんが助けてくれるということを犬が理解していれば、噛むという行動を出す前に飼い主さんになんかしらの手段で合図を送ってきます。
それができるかできないか?またそうしたことが増えるかどうかは、日頃飼い主さんが愛犬に対してどのように接しているか?サインを見逃したり無視したりしていないか?ということがとても大切です。
ですから、愛犬が噛むことをどうにかしようとするのではなく、愛犬が「噛むしかないんだ」と思って選択してしまわなくて済むような関係性を築くことが重要です。
まとめ
愛犬が家では噛まないのに他人に噛むのはしつけができていないからではありませんし、しつけでどうにかしてやめさせるというものでもありません。
その前にその原因を知り、そもそも噛むという選択をしなくてもいいように環境を整え、それでもどうにもならないと感じたら飼い主さんに愛犬が助けを求めてくれるような関係を築くことが先決です。
犬をコントロールして思うように動かすのではなく、どうしたら安心して過ごせるような環境を提供できるかをまずは考えてみましょう。