厳しい寒さは犬も体調不良に…サインを察知して対策を
12月に入ると寒さが厳しくなり、2月頃まで厳しい寒さに見舞われる日本。そんな日本に暮らす犬たちも、寒さ対策は念入りに行わなければなりません。
シングルコート犬種や暑い地域で生まれ育った犬たちは、寒さへの耐性が低いため寒さに弱く、体調不良やストレスにつながる危険もあります。
飼い主は言葉で「寒い」と伝えられない犬たちからのサインを察知し、早めに体を温めてあげるなどの対応が求められます。
犬が寒さに耐えられなくなっている『4つのサイン』
犬が寒さに耐えられなくなっているとき、あるサインを見せます。ここで紹介する犬の寒いサインに気づき、飼い主さんは適切な対応をとりましょう。
1.ブルブル小刻みに震えている
犬は寒いとき、私たち人間と同じようにブルブルと小刻みに体を震わせることが多いです。これは脳から筋肉に熱を生み出すよう指示が行くため、その際に現れる反応の1つと言われています。
ブルブルと小刻みに震えている様子は、見た瞬間に「寒いのかも」と判断できるはずです。すぐに毛布で包み込んであげたり、暖房で室温を調整してあげましょう。
2.散歩に行きたがらない、歩きたがらない
普段は嬉しそうに散歩にいきたがる愛犬が、突然散歩に行くことを嫌がるような様子を見せ始める…というサインも、季節の変わり目や寒さが厳しくなってくる時期によく見られます。
また散歩中も、寒さに耐えられなくなると自力で歩きたがらなくなり、その場に座り込んでしまうなどの行動の変化が見られます。
3.体を強く丸めて動かない
犬は寒さが厳しくなると体を丸める姿をよく見せます。耐え難い寒さに襲われると体を強くぎゅっと丸めこみ、顔を体の中心に入れ込むような姿勢を見せるようになります。
さらに寒さによって動く気力がなくなるため、同じ場所にずっと寝続ける状態に陥る犬も少なくありません。
4.心細い鳴き声をあげる
あまりに寒さが厳しく耐えられなくなってくると、飼い主に助けを求めるように「クゥ〜ン…」とあまりに心細い鳴き声をあげることもあります。
どこか不安そうで訴えかけるように上目遣いで見つめながら、体を丸め込む様子が見られたら、すぐに体を温めてあげましょう。
冷えた犬の体をすぐに温める対処法は?
愛犬の体が冷え切ってしまうと腹痛や下痢、嘔吐などの体調不良を引き起こす恐れがあります。またストレスにより食欲不振や元気消失なども見られるため、早めに体を温めてあげましょう。
犬の体を温める方法として、以下の対策が効果的です。
- 室内であれば暖房機能を活用して室温を上げる
- あずきアイマスクなどで腰周辺を温める
- 一時的に洋服や靴下を着用させる
- 全身をマッサージして血行促進
- 保温性の高いマットやブランケットを渡す
- ペットヒーターを利用する
基本的な防寒対策はもちろん、全身をマッサージすることで血流が促進され、筋肉もほぐれるため体が温まります。早朝や就寝前、散歩前などに行うと良いでしょう。
また犬の場合は、腰周辺を温めることで全身を効率的に温めることにつながります。ぜひ腰に腹巻きを巻いたり、人間用のアイマスクを当てるなど工夫して温めてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が寒さに耐えられなくなっているサインを見せたときは、紹介したような体を温める方法で素早く手助けしてあげましょう。窓際や部屋の扉近くは冷えたり、温度差が出やすい場所になります。風が通らない場所にサークルやベッドを移動して防寒対策をとりましょう。冬場は体を芯から温めてあげることで、健康を維持することにもつながりますよ!