犬がこたつ好きな理由
日本の冬の風物詩ともいえる「こたつ」。寒くなってきて人間がこたつを出すと、犬もいそいそとその中に入ってこようとします。
ではなぜ犬にはこたつが人気なのでしょうか。
1.寒いから
ふわふわの毛皮に覆われているからといって、犬にとって冬の気温が寒くないわけではありません。原産国が寒冷地であるダブルコートの犬種にはへっちゃらな気温であっても、それ以外の犬にとって日本の冬の気温は「寒い」ものです。
小型犬やシングルコートの犬種は比較的寒がりなので、体を温めてくれるストーブの前やひなたぼっこができるところが大好きですが、ストーブは火を使っていたり電熱線が高温になっていたりするため火傷や火事の危険があり、つけっぱなしには出来ません。
しかしこたつは、スイッチを入れていても触って火傷をするほど高温にもならず、通常の使用方法であれば火事のリスクも低い優れた暖房器具です。さらに、潜り込めば体全体を温めてくれるので、その中が温かいことを知っている犬はこたつを見るとすぐに入り込んでしまうのです。
2.こたつ布団が好き
こたつの中には潜らないけれど、なぜかこたつ布団の裾の方に乗っかって丸くなっている犬もいます。こたつそのものではなく、こたつ布団が好きなタイプの犬ということですね。
こたつ布団は保温性に優れた柔らかいものが多いため、犬にとってもふかふかの感触が気持ちよいのかもしれません。また直接暖気が当たらなくても布団越しにじんわりと温かさが伝わって、寒すぎないけど床に寝るよりあたたかくていい、と思っているのかもしれませんね。
3.飼い主と同じがいい
犬は飼い主の行動をよく観察し、真似をすることが好きです。また常に飼い主が見えるところにいたり、飼い主の隣でくつろぐことが好きな子が多いのではないでしょうか。
そのため、飼い主がこたつに入ると、自分も同じ気になって側で寝たり、中に潜り込んでしまうようになるのです。ソファに一緒に座るのと同じで、これも一種の愛情表現でしょう。
「こたつ」を安全に使うために注意すべきポイント
こたつは比較的安全な暖房器具ですが、犬が日常使いするためのものではありません。
そのため、いくら犬がこたつ好きだといっても、留守番をしている最中にずっとスイッチをオンにした状態で置いておいたり、ケージをこたつの近くに設置したりするのもおすすめできません。安全に使うためには、飼い主が注意してあげることが必要です。
こたつを使用する際のリスクのうち、大きなものは「低温やけど」と「感電」でしょう。
「低温やけど」は、40℃~60℃という比較的低温の熱源でも長時間接することで起こります。こたつの中に潜り込んだままでいると、犬たちにも低温やけどを起こすことがあります。寒がりな犬程中にもぐって出てこなくなることがあるので、ます。こたつの中に潜り込んだままでいると、犬たちにも低温やけどを起こすことがあります。寒がりな犬程中にもぐって出てこなくなることがあるので
「感電」は、電源のコードに対する悪戯で発生することが多いようです。飼い主が見ていない隙にコードに興味を持ち齧ったら感電、という事故もあります。コードはなるべくまとめておき、犬の目につかないよう収納ケースやカバーなどを活用すると良いでしょう。
また、体温が上がりすぎて熱中症のような症状を起こしたり、脱水を起こしたりする危険もあります。
いくら好きだからといっても、犬たちがこたつに入りっぱなしにならないように、飼い主が注意してみてあげることが必要です。
まとめ
日本の冬の風物詩でもある「こたつ」ですが、その使い方を誤ると、低温やけどや脱水などを引き起こす暖房機器でもあります。
そのため、犬に使わせたい場合は、飼い主さんが見ている間に限りましょう。
飼い主さんが使っていないときや留守番をさせる際は、しっかりとこたつの電源を切り、電源ケーブル等でも遊べないようにしておくことが大切です。
注意すべきポイントをしっかり守って、こたつで愛犬と一緒に安全にあたたまりたいですね。