犬は飼い主を心配することがあるの?
あなたが泣いている時や体調が悪い時、愛犬がいつもと違う行動を見せることはありませんか?
そんな愛犬の姿を見て(もしかして心配してくれてるのかな?)と思ったり、(犬は飼い主を心配することがあるのだろうか?)と疑問に思ったことがある飼い主さんもいることでしょう。
結論を先にお伝えすると、『犬は飼い主を心配する気持ちがある』と考えられています。
犬は古くから集団生活をしていて、群れの中で生きていくために仲間のことを気遣い、お互いに愛情を持って接し合う必要があったため、高いコミュニケーション能力が備わっています。
さらに、仲間の状態を察することも得意なため、犬は一緒に暮らす飼い主さんが悲しんでいたり、辛そうにしていることを敏感に感じ取って心配することができるのです。
犬が飼い主を「心配しているとき」のサイン
ここからは、犬が飼い主のことを「心配しているとき」に見せるサインをご紹介します。
愛犬の行動に当てはまるものがあるか、チェックしてみてくださいね。
1.遠くからジッと見つめる
犬は心配しているとき、飼い主のことを遠くからジッと見つめることがあります。
一見冷たくも見える行動ですが、実はこの行動は犬からの気遣い。「ご主人をそっとしておいてあげよう」「でも大丈夫かな?」という気持ちで側に寄らず、少し離れた場所から飼い主を見つめているのです。
いつもと様子が違う飼い主を見て、「どうしたんだろう?」と少し戸惑っている場合もあるかもしれません。愛犬をかまう余裕がでてきたら、優しく声をかけて呼び寄せてあげると犬も安心するでしょう。
2.静かに寄り添ってくる
飼い主の具合が悪い時、いつもは素っ気なかったり、ヤンチャでジッとしていない愛犬が急に側に寄り添ってくることがあります。これは飼い主を心配している犬の、優しさあふれる行動だといえるでしょう。
実際、筆者は熱を出して寝込んだ時に、愛犬に添い寝をしてもらった経験があります。普段は人にくっついて眠る犬ではなかったので、非常に驚き嬉しかったことを今でも覚えています。
3.オモチャを持ってくる
あなたが寝込んでいる時や泣いている時に、愛犬がオモチャを持ってきたことはないでしょうか。そんなことをされるとつい(今は遊ぶ気分じゃないのに!空気が読めない子だなぁ)なんて思ってしまいますよね。
しかし、実はオモチャを持ってくるのは、愛犬があなたを心配しているときのサイン。
犬はオモチャで一緒に遊んでいた時に飼い主が笑顔だったことを覚えているため、飼い主が悲しい顔をしていると(これを持っていけばご主人は笑ってくれるかも!)と考えてオモチャを持ってきているのです。なんとも健気な行動ですよね。
いつも通り遊ぶのは難しいかもしれませんが、愛犬がオモチャを持ってきてくれたら、お礼を伝えてあげましょう。
4.顔を舐めてくる
犬が顔を舐めてくるのは、「大丈夫?」とあなたを心配しているときに見せるサインです。
顔や口元を舐める行動は、犬にとって愛情表現のひとつ。飼い主の顔を舐めることで、犬は「側にいるよ」「泣かないで」と伝えているのです。
涙の塩気を味わっているというケースもあるかもしれませんが、愛犬が顔を舐めてきたら優しく撫で返してあげてください。
まとめ
犬は飼い主の様子をとてもよく観察していますので、場合によっては飼い主のことを心配しています。少し分かりにくい心配の仕方もありますが、飼い主の調子が悪い時は犬達も色々と気遣ってくれているのです。
愛犬があなたのことを心配してくれていたり、気遣ってくれていると知ると、よりいっそう愛おしさを感じるのではないでしょうか。
愛犬があなたを「心配しているとき」のサインを目にしたら、優しく撫でてお礼を伝えてあげてくださいね。