犬にシャワーをいきなりあててはいけない理由
犬にシャワーをいきなりあてている人は意外と多くいらっしゃいます。
これはあまりおすすめできないのですが、その理由は以下のような点があるからです。
- 犬がびっくりする
- お湯の温度が不適切な場合に犬が被害を受ける
- シャワー嫌いになる
- 今後のケアが難しくなる
いきなり犬にシャワーをあてることでまず犬はびっくりしてしまいます。
人もいきなりシャワーをかけられるとびっくりしますし、なに?!と一瞬怒りのような気持ちにすらなることがありますよね。
犬の場合は怒るよりもびっくりして怖がってしまうことが多いように感じますが、どちらにせよそうしたネガティブな気持ちにさせてしまわないようにしましょう。
さらにいきなりシャワーをあてるということはお湯の温度も安定していない状態でかけている可能性もあるため、熱すぎたり冷たすぎた場合も被害を受けるのは犬です。
こうしたネガティブな体験によって、今後シャワー嫌いになってしまいケアが難しくなることもあるため注意しましょう。
シャワーの温度は適温?犬への適温は38度程度
シャワーの温度が不安定な状態の可能性と言いましたが、犬にシャワーをするときお湯の温度は確認していますか?
人間であれば40度程度またはそれよりも高い温度を好む人もいますが、犬の場合は38度程度を目安にしなければいけません。
最近ではほとんどお湯の温度を視覚的に細かく設定できるようになっているご家庭が多いので、メモリを合わせて温度を調整する昔と違って適正な温度に調整しやすいと思います。
38度程度というとぬるいと感じるかもしれませんが、犬にとっては人間がお風呂に入る温度は熱いため苦しくなってしまいます。
また、皮膚も人間より薄いためお湯の温度が熱いと乾燥にも繋がりやすくなってしまうため、心身のケアを大事にするためにも使用するシャンプー剤やトリートメント以前にお湯の温度からしっかり確認してあげてください。
シャワーをいきなり強く出していませんか?まずは少しずつスタートしよう
さて、お湯の温度を確認できたらシャワーを実際に犬にあてていきますが、いきなりあてないということは先述により理解しているかと思います。
ここでさらに犬への配慮をしっかりしていってほしいのですが、それはシャワーの強さです。
いきなり当てないことを前提にさらにシャワーの出る強さまで考えることができると、犬へのシャワーに対する恐怖感や不安感を減らすことができ、より安心してシャワーをさせてくれるようになります。
シャワーはその子の反応にもよりますが、最初はちょろちょろ出るくらいから始めてみましょう。
反応を見て大丈夫そうだったら少しずつシャワーの出る量を増やしていき、その子が大丈夫そうな強さで洗っていきましょう。
いきなり勢いよく出してしまうとびっくりしてシャワーを実際に体にあてなくてもシャワー嫌いになってしまうため、こうしたスモールステップで様子に合わせながら進めていってください。
まとめ
犬にシャワーをあてるときはお湯の温度は38度程度で温めに設定し、いきなり勢いよく出すのではなくちょろちょろ程度からスタート。
そして犬の様子や反応を見ながら手足や背中など嫌がらない場所からシャワーを当てていく。
こうした工夫でできるだけ嫌がらないよう、不安や恐怖を与えないようにしてあげることができると、徐々にシャワーをあてることが大丈夫になってきます。
こうした配慮とスモールステップをコツコツするかしないかだけで、その後に大きな影響や結果をもたらしますので、ぜひ丁寧に取り組んであげてください。