他人の犬に勝手に近づくのはマナー違反!
他人の犬に勝手に近づくのはマナー違反です。まず相手の方の犬は動物園の動物ではありませんし、ましてやおもちゃでもありません。
犬を飼っている人間からしてみれば愛犬は大切な家族の一員であり、愛犬と一緒にゆっくり散歩する時間を楽しんでいる最中です。
すれ違いざまに「こんにちは」と一言挨拶する分には人と人のマナーのひとつとして通用しますが、犬に勝手に近づき触るという行為は他人の私物に勝手に触れるのと同じ失礼にあたります。
散歩しながらトレーニングをしている可能性もあり
また、飼い主さんと愛犬は散歩という時間を使ってトレーニングをしている可能性もあります。
ゆっくり歩く練習やニオイ嗅ぎをしながら心を落ち着かせる工夫、それに人との距離と対応の仕方などそれはそのご家庭によってさまざまです。
もちろんそのために飼い主さんも工夫をしますし、必要なら方向転換をしたり道の端によったりして距離を取るなどするでしょう。
しかし、そんな取り組みをしているなかで勝手に近づかれるというのはトレーニングの妨げになり、最悪の場合その愛犬に経験させたくない経験をさせてしまうことにもなります。
犬という動物はすべてが本番ですべてが本気です。
だからこそ、愛犬にとってネガティブやマイナスとなるような経験はさせないよう取り組む必要があるなかで、どんなに飼い主さんが頑張ってもそれを無視して近寄ってくるというのは防ぎようがありません。
犬が好きなのであればこそ犬に触れない、勝手に近づかない、ということを最低限のマナーとして覚えておきましょう。
他人の犬を触る前に飼い主さんに許可の確認をしよう
もしも相手の方の犬が人好きな様子で逆に近づいてきたり、飼い主さんもそれに合わせて近づくことを許しているような様子が見られたら一度触ってもいいかの確認をとりましょう。
たとえ犬が近づいてきたとしても勝手に触るのはよくありません。また、犬がよくても飼い主さんはよく思っていない、だけどうまく対処できていないなんてケースもあります。
そうした目には見えないさまざまな可能性があるため、「かわいいですね、撫でても大丈夫ですか?」と伺うことで対応できますし、許可が出れば晴れて触ることもできます。
もし許可をもらって触ることができたとしてもいきなり手をのばすのではなく、犬がにおいを嗅いだりして挨拶をする時間を設けてくださいね。
許可をもらったとしても不躾に触ってもいいという意味ではないため、そこは意識しておきましょう。
まとめ
他人の犬に勝手に近づくのはマナー違反です。たとえ自分が犬好きでかわいいと思っての行動だとしても、他人の所有物に勝手に触るのと同じことだと理解し配慮しなければなりません。
また、お散歩の時間を楽しんでいたりトレーニングとして利用していることも少なくないため、そんな中で勝手に割り込んでこられるというのも相手方を困らせてしまいます。
触るのであれば犬の様子と飼い主さんの様子から判断しつつ、まずは飼い主さんに触ってもいいかの確認と許可をいただいたうえで、犬を怖がらせたりびっくりさせたりしないような接し方で触らせてもらいましょう。
飼い主さんとその愛犬との出会いがどうか双方にとってプラスになりますように。