1.大きな音
大きな音が大の苦手で大嫌いな犬は少なくありません。大きな上に突発的に鳴る花火や雷の音は、犬の代表的な嫌いな音になります。また工事現場の騒音や車のエンジン音、ご自宅の中であれば掃除機や洗濯機、突然鳴る電話の音なども嫌がる犬が多いでしょう。
犬は人間よりもはるかに聴覚が優れているため、音に対して非常に敏感です。大きな音は、私たち人間の耳に届いているよりもはるかに大きく聞こえています。また自然界に存在しない音や突発的な音には、本能的に恐怖心を抱いてしまうよう。
あきらかに大きな音を近くで耳にしなければいけない花火大会や、あまりにも騒がしいイベントなどには愛犬と一緒に行かないことが賢明です。ご自宅でも花火や雷など大きな音が聞こえ愛犬が怖がっている時には、まず飼い主さんが気持ちを落着けましょう。
飼い主さんが一緒に怖がってしまうと、愛犬はさらに不安感が強くなってしまいます。優しく声をかけながら撫でたり抱いたりしてあげてください。
また愛犬が安心して過ごすことができるハウスがあれば、そこで過ごしてもらうことでも気持ちが落ち着くはずです。その際ハウスを大きめのタオルなどで覆ってあげることで、更に恐怖心が和らぐでしょう。
日常生活の中に存在する掃除機や洗濯機、電話の音などは、少しずつ慣れていくトレーニングがおすすめです。
あらかじめ愛犬が嫌がっていそうな音をスマートフォンなどに録音し、小さな音から聞かせていき、愛犬が嫌そうなそぶりを見せなければ少しずつボリュームを上げていきます。
愛犬に特に反応がないようであれば、音を聞いてもらう時間も少しずつ長くしていきましょう。音に怖がることなく落ち着いて過ごすことが出来たら、ご褒美として一緒に遊んだりオヤツを与えたりしましょう。
2.孤独
犬は本来群れの仲間達と集団で生活する生き物なので、ひとりで過ごす時間は不安を感じてしまうもの。長時間のお留守番はもちろん寂しさも感じますし、飼い主さんとのコミュニケーションの時間が不足しても孤独を感じて寂しい気持ちになってしまいます。
犬が感じる「孤独」はとてストレスになりやすいので、たくさんの工夫で愛情を伝え、孤独を感じない環境づくりを意識しましょう。
愛犬に留守番してもらう時は、出来るだけ出掛ける気配を察知されないよう工夫しましょう。愛犬が「これからお留守番だ」と気づいてしまうと、不安な気持ちになってしまうからです。
愛犬にハウスに入ってもらってから出掛ける準備をすると気づかれづらいでしょう。もちろん出かける前に「行ってくるね」など声もかけずに、気づかれないように自宅を出てください。
お留守番している時は、飼い主さんが在宅している時と同じ環境で過ごせるとリラックスすることができます。普段テレビをつけている時間が長いご家庭では、テレビをつけっぱなしにしておくことをおすすめします。
お留守番は愛犬の安全を守るためにも、ハウスの中でのお留守番がおすすめです。日頃からハウストレーニングしておきましょう。愛犬が退屈してしまわないよう安全性の高いオモチャを用意してハウスに入れてあげると寂しさも軽減されます。
また、日頃忙しくてあまり構ってあげる時間を作れいない時は、こまめに声をかけてあげるだけでも孤独を感じづにすむので、たくさん声をかけてあげてください。
3.飼い主さんに感情をぶつけられること
犬と暮らし始めると必ず必要になるのが「しつけ」です。トイレトレーニングの失敗が続く、どんなに教えてもイタズラを止めてくれないなど、時には愛犬に対してイライラした感情を抱いてしまうこともあるかもしれません。
犬は飼い主さんの気持ちを察する能力がとても高い生き物です。「叱る」のではなく感情的に「怒る」と言うことをしてしまうと、愛犬はとても傷ついてしまいます。
「怒鳴る」「当たり散らす」「長時間怒る」など感情をぶつけるような態度は、愛犬に強い恐怖感を与えかねません。
飼い主さんに怒られたことがトラウマになってしまい不信感を抱く可能性も。信頼関係を築けなくなってしまうこともあるので叱り方には注意してください。
愛犬を叱らなければいけない時は短い単語で一喝。特別大きな声を出す必要はありませんが、普段の声のトーンよりもやや低めを意識して「ダメ」や「ノー」などのコマンドで叱りましょう。
叱るタイミングは愛犬がやってはいけないことをしたその瞬間。叱るタイミングを間違えると愛犬には伝わらないので注意しましょう。
まとめ
犬が嫌いと感じるものは個体の性格によって様々かもしれません。動物病院が大嫌いな犬もいれば、他の犬が苦手な犬もいるはずです。愛犬が「大嫌い」と感じているものを見つけ出してストレスなく過ごさせてあげたいですね。