犬が散歩中に突然走り出す心理
愛犬がお散歩中に突然走り出し、リードを手放しそうになってしまったり、首輪が抜けそうになってしまったり、(あの曲がり角から車や自転車が出てきたら…)など、ヒヤッとしたことはありませんか?
伸縮リードを使っていると、ロックをかけていても犬が突然走り出すと伸びてしまうことがあり、危険ですよね。
そこで今回は、犬が散歩中に突然走り出す心理について解説します。どのようなリスクがあるのかも一緒に考えてみましょう。
1.便意を感じた
犬が散歩中に突然走り出すのは、便意を感じたからです。
お散歩を始めたときは便意はなかったのでしょう。体を動かすうちに胃や腸が刺激され、腸の蠕動運動が活発になり、排便が促されることがあります。
急な便意に興奮し、突然走り出すことがあります。「うんちが出ちゃう~!」と、焦って突然走り出すこともあります。
うんちをするときの環境や場所にこだわりがある犬の場合、「とにかく早く行きたい!」という気持ちから突然走り出すこともあります。
2.楽しくてはしゃいでいる
犬が散歩中に突然走り出すのは、楽しくてはしゃいでいるからです。
外の新鮮な空気を吸い込み、気分が高まり、嬉しくて楽しくて仕方がないのです。突然走り出した愛犬の姿を見て、嬉しさや楽しさが飼い主にも伝わっているのではないでしょうか。
お散歩に行く前からテンションが上がっていなかったでしょうか。玄関を出た瞬間、突然走り出すのではありませんか?
そのような場合、愛犬の興奮がおさまって、しっかり落ち着いてから家を出るようにするとよいと思います。
3.狩猟本能
犬が散歩中に突然走り出すのは、狩猟本能です。
- 野良猫が見えた
- 鳥が飛び立った
- 落ち葉が風に舞った
このようなとき、狩猟本能が刺激され、追いかけたくなってしまうのです。
犬には優れた動体視力が備わっていますから、飼い主の目には見えないほど遠くで動くものにも敏感に反応し、突然走り出すことがあります。
狩猟犬として活躍した犬種である場合、とくに注意が必要だと思います。
我が家の子は狩猟犬ではないポメラニアンですが、どうしても落ち葉を追いかけたくなってしまうようです。
愛犬が追いかけたくなるものは何かを知っておくと、対応しやすくなります。
散歩中に突然走り出す犬について知っておくべきリスク
では、散歩中に犬が突然走り出す理由を理解したところで、その場合に発生する可能性のあるリスクについても確認しておきましょう。
犬が散歩中に突然走り出すことを飼い主が予想していなければ、当然様々なリスクが発生しますので、愛犬にその傾向がある場合は、あらかじめ備えておくことをおすすめします。
飼い主から離れてしまう
愛犬が散歩中に突然走り出してしまえば、不意をつかれてしまうと、うっかりリードを手放してしまったり、愛犬の首輪が抜けてしまったり、リードが切れてしまうようなことも起きかねません。
しかし、「止まれ」「待て」「戻れ」などのしつけができていて、飼い主も冷静にそれらの指示を出すことができれば、リスクから逃れることができます。
また、首輪やリードのトラブルも、散歩に行く前に毎回必ずそれらの耐久性を確認しておけば、ある程度避けられる問題でしょう。
愛犬を見失う
犬が散歩中に突然走り出した際に首輪が抜けるなどし、そのまま走り出してしまった場合、愛犬が戻らずそのまま行方不明になってしまうリスクがあります。
私が愛犬とお散歩しているとき、「うちの犬が、走ってそのままいなくなっちゃって…」と、見知らぬ飼い主から声をかけられたことがあります。
このときは1時間程度の迷子で済みましたが、お散歩中に突然走り出し、行方不明になって数年…という話もよく見聞きします。
怪我を負う
こちらもなんらかの原因で愛犬が手元から離れてしまった場合ですが、車道に飛び出して交通事故に遭ったり、恐怖から興奮して他人や他犬に危害を加えてしまうリスクもあります。
交通事故に遭えば大怪我を負うリスクもありますし、亡くなってしまうリスクもあります。
リードを手放すなどして犬が走り去った場合、愛犬が他人や他犬に怪我を負わせてしまうリスクも考えられます。
まとめ
犬が散歩中に突然走り出す心理を3つ解説しました。
- 便意を感じた
- 楽しくてはしゃいでいる
- 狩猟本能
知っておくべきリスクの補足でもあるのですが、愛犬がお散歩中に突然走り出してしまっても、リードをグッと強く引っ張らないでください。ついやってしまいがちですよね。
この行為は、犬の喉を痛めてしまいます。気管を痛めることもあります。超小型犬であると、気管が潰れてしまうこともありますので注意しましょう。
リードを強く引っ張るのではなく、待てなどの指示を出して落ち着かせたり、抱き上げたり、興奮させない対応をしましょう。