犬が何を考えてどんな気持ちかはわからない
まずどんなに犬のことを勉強していたとしても、その犬が何を考えてどんな気持ちでいるかは絶対にわかりません。
共通言語をもつ人間同士でもその人が何を考えてどんな気持ちでいるかを知ることはできませんし、本人の口から話された内容でも真実とは限りませんからやはり本人にしかわからないものです。
それが共通言語を持たない人間ではない動物である犬のこととなれば、なおのことわかるはずはありません。
犬が快か不快かをわかることが非常に大切
ですが犬がそのとき何を考えどんな気持ちであるかということよりも、もっと大切なことがあります。
それは犬が快か不快かを判断することができる眼をもつことです。
犬はノンバーバルコミュニケーションがメインの動物で、顔の表情や声のトーンに全身の動きを使って気持ちを表現し相手に伝えます。
それらを読むことで犬が快か不快か葛藤しているのかを見極め判断することができると、犬は相手に自分の気持ちが遠からず伝わることを理解し、それによって安心してくれやすくもなるのです。
例えば人も自分が快か不快かをわざわざ言葉にして伝えなくても、相手がそれを様子から感じ取ってくれて適切な対処をしてくれたら嬉しいですし、そんな相手にはなんとなく大丈夫という気持ちが芽生えますよね。
犬にもぜひそう思ってもらえるよう、私たち人間はボディランゲージを読めるようになる必要があります。
犬が快か不快かを判断するためにボディランゲージを読めるようになろう
犬が快か不快かを見極め判断するためにはボディランゲージを読めるようになる必要があるとはいえ、それをどこで勉強すればいいのかという問題が出てくるでしょう。
昔はそれを学べる場所というのがなかなかなく、プロであってもボディランゲージを読める人は非常に少なかったのですが、現在では読めるプロとそれを学べる環境ができてきています。
動物福祉の向上を目的とし行動を科学的に見ることができるプロは、ボディランゲージの知識も強いと思ってもらってもいいです。
そうしたプロの教室では、ボディランゲージセミナーを開催していたり実際に依頼をする中で教えてくれるので、実践的に学ぶことができます。
また、犬のボディランゲージで検索すると専門書も見つけることができるため、そうしたものから活用して感覚を身につけるのもおすすめです。
まとめ
犬が快か不快かを見極めるためにはボディランゲージを読む眼が必要ですが、それは練習することで必ず見えてくるようになります。
そしてそれが見えてくるようになると快か不快かをなんとなくでも見極めることができ、それができると適切な対処や介入を素早くすることができるため犬を助けることにもなるのです。
その子が何を考えどんな気持ちでいるかはわかりませんが、せめて快か不快かを理解できるようになって、愛犬が安心してあなたと暮らせるようにしていきましょう。