犬が問題行動をしてしまうのは退屈で困っているから
犬が問題行動といわれる行動をしてしまうのは、犬自身も困っているのだということを判断することができます。
家庭内においてはおもちゃで好きなときに遊ぶことができない環境の場合、犬にとってただただ退屈な時間でしかありません。
これも自分が犬の立場になったとして考えてほしいのですが、ベッドと水は用意されているものの特別時間を潰しておけるようなものが何もなければどうですか?
すでに想像しただけでかなりつまらなそうな環境だということが容易に想像できると思います。
テレビもゲームもネット環境もないけれど、部屋を歩いていると唯一そこに紙とペンを見つけることができたとします。
最初はそれでなにかしようとは思わないかもしれませんが、あまりにも退屈な時間が続くと紙を折って飛行機を作ってみたり、紙とペンを使ってなにか絵を描いたりするかもしれませんね。
しかし実はその紙とペンは使ってはいけないものだとあなたは知らず、後にそれを所有者に知られてひどく怒られるのです。
どうでしょう?なんだかすっきりしない感じですよね。
犬がいつでも遊べる環境を作ることで問題行動を防ぐ
それと同じことが犬にも起こっている、そしてあなたはそんな環境を犬に提供しているのだとすれば、ちょっと考える必要があるでしょう。
犬はただ退屈なだけ、ただ何かをしたいだけなのですから退屈をしなくて済むようにするためにも、おもちゃはいつでも犬が取り出して遊べるようにしておく必要があります。
また、出しっぱなしにしているとそのおもちゃに飽きてしまうと言いますが、出しっぱなしもそうじゃなくても飽きるときは飽きますし、お気に入りのものはずっとお気に入りで遊び続けたりします。
それも考えてみたら人間も同じで、いろんな楽しい遊び道具があれば気分で遊ぶ物を変えて楽しんだり、お気に入りの遊び道具があれば飽きないのか?と思うくらいずっとそれで遊んでいます。
そうした退屈ではなく、自分の好きなときに好きなように遊んで満足できる時間があると、問題行動なんてことをする暇もないのです。
犬の幸せは犬が満たされる生活を送ること
犬の幸せは人間の主観ではなく、その犬が満足できているかどうかをその犬の目線で観察して行動などの様子から判断する必要があります。
しかし、そこに犬が満足できる環境というものがなければそれはとても退屈でつまらない時間となり、そこに幸せがあると評価することはできません。
それは動物福祉としてもマイナスであり犬のQOLの低下にもなるため、これでは人間が犬を迎えるにあたっての責務すら全うできてないことになるのです。
犬を幸せにしてあげたいと考えるのであれば、犬がいつでも満たされた状態であるよう環境を工夫し、楽しく満足した生活が送れるようにしてあげましょう。
まとめ
犬のおもちゃを出しっぱなしやいつでも遊べる状態にしておくことはNGというのは、まだアルファ理論が主流だった頃のしつけの考え方です。
しかしそのアルファ理論・上下関係というのもとうの昔に否定されており、実際好きなときにおもちゃで遊べるからといってわがままになるわけでもありません。
むしろそうした退屈ではない環境を提供することで犬を満たすことにも繋がり、それは犬の幸せにも関係してくるため、どんどん犬が自分でいつでも遊べるように環境を作ってあげてください。