犬が人の真似をする理由
『犬は飼い主に似る』などとよく言われますが、それは、犬が人の真似をするからなのではないでしょうか。多数派ではないようなのですが、(愛犬が自分の真似をしている…)と感じる飼い主はいらっしゃるようです。
私の個人的な感想ではありますが、真似してほしくないこと、覚えてほしくないことほど、(私の行動を見て学習してしまったんだろうな…)と感じることはよくあります。
そこで今回は、犬が人の真似をする理由と、クスッと笑えるあるある行動を解説します。愛犬に該当する点がないか、ぜひ確認してみてくださいね。
1.快適に過ごすことができるから
犬が人の真似をする理由は、快適に過ごすことができるからです。
あるある行動は、飼い主と一緒に眠り、飼い主と一緒に起きることです。飼い主より先に布団に入って待っていることはありますが、飼い主が眠った後、夜遅くまで活動する犬はいないのではないでしょうか。
朝は飼い主と一緒に起き、トイレを済ませ、お散歩へ行き、朝ごはんを食べた後はお留守番をします。うっかり寝坊してしまっては、お散歩に連れて行ってもらえないかもしれません。
飼い主と同じリズムで生活することで快適に過ごすことができるため、犬は人の真似をするのです。
2.本能であり習性であるから
犬が人の真似をする理由は、本能であり習性であるからです。
あるある行動は、同じ物や方向を見つめる、同じタイミングで振り向く、同じ歩幅で歩く、一緒に走る、同じ室内でくつろぐ、一緒に部屋を移動するなどです。
子犬は母犬の真似をします。生きるために必要なことを学習するためです。犬は群れの仲間の真似をします。自分の命を守るための行動であることはもちろん、群れの仲間を守るための行動でもあります。
母犬の真似をすることで、何が安全で何が危険かを学ぶことができます。ひとりだけ群れの仲間と違う行動をしてしまっては、自分自身敵に襲われたり、群れの仲間が命を奪われたり、危険が及ぶことがあります。
本能や習性によって、人の真似をすることが何より安全だ、と考えているのではないでしょうか。
3.食べ物がもらえるから
犬が人の真似をする理由は、食べ物がもらえるからです。
あるある行動は、飼い主が食事をするとき、隣に座ることです。ダイニングテーブルの椅子に座る犬もいますよね。家族の間に姿勢よく座っていることもあるのではないでしょうか。
吠えるわけでもなく、騒ぐわけでもなく、ただ静かに座っているのは、「こうしていれば食べ物がもらえる」と学習しているからです。自分も飼い主や家族と一緒に食事をしている気持ちなのではないでしょうか。
犬も家族の一員です。一緒に食卓を囲む姿を愛おしく感じるでしょうし、当たり前の日常風景になっているかもしれません。
しかし、基本的にはやめさせた方がいい行動です。人間の食べ物をもらうことが当たり前になってしまってはいけません。
ハウスをさせるなど対応したいとことですが、「向こうに行ってなさい」とは言えないものですよね。犬が人の真似をして食卓を囲むことがあれば、人間の食べ物は絶対に与えない、という飼い主の強い気持ちも必要だと思います。
まとめ
犬が人の真似をする理由を3つ解説しました。
- 快適に過ごすことができるから
- 本能であり習性であるから
- 食べ物がもらえるから
愛犬が自分の真似をしていたら、飼い主にとっては嬉しいことなのではないでしょうか。愛犬にとっても、飼い主を真似することで、嬉しい・楽しい・面白いなどの感情になることがあるのではないかと思います。
しかし、人の真似をしてしまうことで、愛犬の安全が守られないこともあります。「玄関のドアや窓を開ける」などという行動は、愛犬に絶対に真似してほしくないですよね。
愛犬に悪影響を及ぼすような行動は真似をさせない、やめさせるなどの対応が必要だと思います。