飼い主が犬にやってはいけない育て方と行動6選
愛犬には「かしこい犬に育ってほしい」と願うものですが、犬のしつけはそう簡単にはいきません。それどころか、愛犬に対して「ダメ犬かもしれない」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかしそれは、飼い主さんの育て方に大きな原因がある可能性が高いです。
そこで今回は、やってはいけない犬の育て方と行動について解説します。この中に思い当たる点がないか、ぜひチェックしてみてください。
1.犬の要求にすべて応えてしまう
「愛犬が欲しがるからおやつをあげる」「散歩に行きたがるから出かける」という具合に、犬の要求にすべて応えてしまうのは問題です。
自分の主張が通ることを覚えた犬は、次第にわがまま行動がエスカレートしていきます。そのままでは、犬が自分の思い通りにならないとき、吠えたり噛み付いたりするような問題行動を起こしかねません。
いくら愛犬が可愛くても、わがままに応じてしまうのは誤りです。
2.かまってあげない
犬の飼育は、散歩と食事、排泄の処理を済ませればいいということではありません。遊んだり、スキンシップを取ったり、ただ寄り添ったり…という時間も大切です。
なぜなら、群れで暮らす習性を持つ犬は、かまってもらえないとストレスを感じてしまうからです。人間もひとりぼっちではつまらないし、寂しさを感じてしまいますよね。
もし「最近たっぷり遊んであげていないかも」と感じる人は、愛犬と一緒に過ごす時間を見直してみてください。
3.その日の気分で態度が変わる
「昨日は優しかったのに、今日はなぜか怒られた…」という具合に、その日の気分で飼い主の態度が変わると犬は混乱してしまいます。また、疲れているからといって、散歩に行かない、遊んであげないのもNGです。
犬は、飼い主の行動をじっと観察しています。その日によって態度が変わる飼い主に対して、不信感を抱くでしょう。
信頼を失ってしまえば犬は言うことを聞かなくなり、結果的にダメ犬へと育ってしまいます。いつも同じ態度で接することは簡単なことではありませんが、愛犬のために最善を尽くしてください。
4.感情的に接する
犬に対して「うるさい!」などと大声で感情的に怒るのはもちろんですが、逆に「可愛い!可愛い!」とキャーキャー騒いで接するのもあまりよくありません。犬は飼い主の感情に対して敏感に反応するため、声のトーンが変わると不安になります。
たとえ雷が鳴っても、「犬を怖がらせないために平常心を保つ」といった努力が大切です。前項の「態度は一貫させる」に続き、愛犬には感情的にならないよう気をつけましょう。
5.説教をする
犬をしつけるために説教をする人がいますが、その行動は実は効果がありません。犬は言葉が理解できないため、イライラする飼い主に怯えるばかりです。
犬に注意する際は、その場で「ダメ!」とひと言で済ませましょう。長々と説教をしたり、過去の失敗を怒ったりして、犬にストレスを与えないようにしてください。
6.甘やかしてしまう
飼い主がついやってしまう行為といえば、甘やかしですよね。毎日愛犬と一緒にいるとついおやつを多く与えてしまったり、イタズラをしても「まあいいか」と叱らなかったりする機会が増えてしまうもの。
しかし、たった一度の甘やかし行為を犬はしっかりと覚えてしまいます。そのため、どんどんわがままになってしまい、気がついたときには問題行動を起こすようになることも。
メリハリのある接し方をすることで、結果的に愛犬といい関係が続きます。心当たりのある飼い主さんは、ぜひ今日から改めてみてください。
まとめ
「愛犬にはいい子に育ってほしい」と願いつつも、思い通りにいかないのが飼育の難しさです。飼い主さんのさじ加減ひとつで、問題行動を起こす犬に育ってしまうこともあります。
もし今回ご紹介した中に当てはまるものがあれば、これから改めてみてください。犬の基本的なしつけを振り返りたい、飼育に対して悩みがあるという人は、一度ドッグトレーナーなどの専門家に相談してみることをおすすめします。