犬が人の顔をジッと見てくる理由や心理
犬にジッと見つめられたとき、あなたはどんな対応をするでしょうか。
犬をジッと見つめ返す、声をかける、近づく、撫でようと手を伸ばすなどしたことがあるのではないでしょうか。
そのときの犬の反応はどうだったでしょうか。何となくイメージしていたことと同じ反応が返ってきたこともあるでしょうし、全く予想もしなかった仕草や行動を見せる犬もいると思います。
犬が人の顔をジッと見てくる理由や心理を知れば、あなたがどのように対応すればいいかも分かります。
吠えられた、咬みつかれたなどのトラブルを引き起こさないためにも、犬の気持ちを知ることは大事なことです。
1.顔を確認しようとしている
犬が人の顔をジッと見てくる理由や心理として、顔を確認しようとしているのではないか、という可能性を考えることができます。
犬の視力は、わずか0.3程度であるとされています。犬は目が良いなんて言われることもありますが、それは動く物を追う能力(動体視力)であって、物に焦点を合わせる能力はかなり低いです。
そのため、人の顔はぼんやりとしか見ることができません。人の顔をジッと見てくるのは、(この人は誰だろうか…)と、声やニオイなどから情報を得ようとしているところです。
犬が顔をジッと見てくるからといって、同じようにジッと見つめ返してしまうと、敵意としてみなされてしまうことがあります。
一度でも会ったことのある犬なのであれば、声をかけてあげてください。声で「あの人だ!」ということが分かれば、犬も嬉しそうな仕草や態度を見せてくれるはずです。
2.大好きだから
犬が人の顔をジッと見てくるのは、その人のことが大好きだからです。
ジッと見つめることで愛情表現をする犬もいます。ただその人のことをジッと見つめることで、心が落ち着いて安心できる、という犬もいます。
犬が人の顔をジッと見てくるときの表情や体勢や仕草の違いを見ればすぐに分かります。大好きな人をジッと見つめている犬は、穏やかで幸せそうです。
大好きな人の顔をジッと見ているとき、オキシトシンというホルモンが分泌されます。「幸せホルモン」とも呼ばれており、犬を穏やかに幸せにしてくれるホルモンなんです。
3.警戒して監視している
犬が人の顔をジッと見てくる理由や心理として、その人のことを警戒して監視しているのではないか、という可能性を考えることができます。
我が家の愛犬にはお気に入りのおもちゃがあります。私が奪う(洗濯する)のではないかと警戒し、監視することがあります。おもちゃに手を伸ばそうものなら飛んできて、必死におもちゃを守ります。
自宅周辺をウロウロと歩き回る営業系の方であったり、見慣れない作業服を着た人であったりすると、犬に警戒されやすいです。ジッと目で追うようにし、監視することがあります。
4.おねだりしたいことがある
犬が人の顔をジッと見てくるのは、おねだりしたいことがあるからです。
ほとんどの場合、おねだりしたいものは「おやつ」でしょう。可愛くジッと見つめられたら、あげたくなっちゃうのがおやつですよね。
他にも、抱っこしてほしいとき、お散歩に連れて行ってほしいとき、遊んでほしいときなどにも人の顔をジッと見てくることがあります。
注意するべきことは、人の食事中のおねだりです。ジッと見てくる犬の可愛さに負けて、人の食べ物を与えることは絶対に避けた方がよいです。愛犬の健康と安全のためです。
まとめ
犬が人の顔をジッと見てくる理由や心理を4つ解説しました。
- 顔を確認しようとしている
- 大好きだから
- 警戒して監視している
- おねだりしたいことがある
愛犬と飼い主が目を合わせることをアイコンタクトと言いますが、愛情と信頼があるからこそできることです。
基本的には、犬が人の顔をジッと見てくるときは、見つめ返さない方がよいです。もしも犬の方から目を逸らすことがあれば、「敵意はありません」のサインです。
それ以上は犬の目をジッと見ないようにしましょう。