帰宅時に犬が興奮して飛びついてきてしまうときの対応
帰ってきたら犬が興奮した様子で飛びついてくるというのはよくある話ですし、それ自体は愛犬の愛情表現なのでなにか問題ということではありません。
ただそれが問題となることもあるというだけの話なのです。
その問題とは大型犬だと飛びつきによって人が転倒し怪我をしてしまう、という場合です。そうなってしまっては困りますので、そうならないような対応を人はする必要があります。
その対応とは至ってシンプルでとにかく冷静に愛犬に対してふるまうだけです。犬は人が興奮すれば興奮しますし、冷静に対応していれば興奮を高めることなく落ち着いていてくれます。
そのため、帰ってきたときに「ただいま!いいこにしてた?!よしよし!」といったように、飼い主として愛犬への気持ちの高ぶりをそのまま表現してしまうと愛犬もどんどん興奮していきます。
ですからそうならないように冷静でいる必要があるのです。
愛犬のお出迎えを無視する必要はない
冷静にと言うと、喜んで愛犬がお出迎えをしてくれても無視してやり過ごす…というようなイメージを持つかもしれませんが、決してそのような愛犬を傷つける対応をするのではないため安心してください。
帰ってきたら「ただいま」と声をかけてもいいですし撫でてもいいのです。
あくまでも感情を高ぶらせて大きな声や動きをするなど、興奮させるような立ち振舞をしないようにするというだけで、犬が向ける愛情表現を無視してお互いに辛い思いをする必要はありません。
冷静に対応していると四本脚が地面についているタイミングが増えてくるので、その状態のときに手元にフードがあれば与えたり撫でられるのが好きなら撫でてあげたりして、四本脚でいることを強化していきます。
あくまでも一例ではありますが、とにかく興奮をさせないような振る舞いを人間がするということが基本ですので、そこをまずは意識してみてください。
どうしてもうまくいかないときはドッグトレーナーに相談しよう
冷静に対応してみたもののなんかうまくいかないという場合には、ぜひ行動分析学と動物福祉に明るいドッグトレーナーに相談してみましょう。
犬にどうしてほしいのかを伝えるために罰する必要はありませんが、どのようなタイミングでどのようにすればいいのかわからないということもあると思います。
そこがわからないとうまくできないというのは当たり前ですので、そこをドッグトレーナーにお手伝いしてもらうのです。
ですが、飛びついてくることが飼い主として問題とは思っていないし誰かに迷惑もかけていないということであれば、それはそれで変える必要もありません。
あくまでも飛びつくという行動に対して考えていた方がいいなら、そのための対処・予防を考えて取り組みましょうというだけなので、考えることはしても悩んだりはしないで大丈夫ですよ。
まとめ
帰ってきたら犬が興奮して飛びつくというと、まるでそのこと自体が問題行動のように捉えられてしまいがちです。
もちろん転倒などの可能性があるのであれば予防や対応を考えておく必要はありますが、そうした問題がないのであれば過度な興奮にならないようにだけ注意して対応すればいいのです。
愛犬がお出迎えをしてくれる姿は本当にかわいいですし飼い主として嬉しいものですので、お互いが幸せでいられるためにどうしたらいいかを考えて、わからなくなったりどうしたいのか整理したいときもぜひプロに頼ってみてくださいね。