「他人に心を許しにくい犬」の特徴
我が家には他人に心を許さない愛犬がいます。お散歩に行けるのは私だけです。触れることができるのは家族だけです。
他人を威嚇したり攻撃したりすることはありませんが、10歳を過ぎた今も他人に心を許せずにいます。
そんな愛犬を持つ飼い主だからこそ分かる、他人に心を許しにくい犬の特徴と、飼い主にできる愛犬への配慮、他人への配慮について解説します。同じように、他人に心を許せずにいる犬と飼い主のお役に立てますように♡
1.他人と接する機会が少なく育った
他人に心を許しにくい犬の特徴は、他人と接する機会が少なく育ったことです。
子犬の頃、他人と接する機会が少なく育った犬は、社会化が進みません。他人とどのように接したらいいのか分からないまま成犬へと成長してしまいます。
成犬になってからでも社会化を学ばせることは可能ですが、お手伝いしていただく他人は、犬と暮らしたことがある方が望ましいでしょう。
2.捨てられた過去がある(元保護犬)
他人に心を許しにくい犬の特徴は、捨てられた過去があることです。
たった一度かもしれませんが、人に裏切られたのです。信頼していた飼い主に捨てられたのです。犬はお世話してくれる人なしでは生きていくことができません。命の危険さえ感じたでしょう。
また新しい家族に迎えられた後も、なかなか他人に心を許しにくいです。
3.他人から怖い思いをさせられたことがある
他人に心を許しにくい犬の特徴は、他人から怖い思いをさせられたことがあることです。
- 怒鳴りつけられた
- 叩かれたり蹴られたりした
- 追いかけ回された
このような経験が他人に心を許しにくいきっかけになってしまうことがあります。飼い主や家族以外の全ての他人が危険な相手なのではないかと感じられてしまうのだと思います。
4.人付き合いが苦手な飼い主と暮らしている
他人に心を許しにくい犬の特徴は、人付き合いが苦手な飼い主と暮らしていることです。
犬は飼い主を見て学習します。飼い主が人付き合いが苦手であると、犬も他人に心を許しにくくなってしまうことがあります。
飼い主が他人に心を許している姿を見て学ぶ機会が少ないことが理由でしょう。
飼い主にできることと必要な配慮
では、愛犬が「他人に心を許しにくい犬」の場合、飼い主としてできることと必要な配慮について確認しておきましょう。
「心を許せなくても大丈夫」と教えてあげる
愛犬のために飼い主にできることは、他人に心を許しにくい犬に対して「心を許せなくても大丈夫」と教えてあげることです。
その方法は、愛犬が心を許していない他人と無理に触れ合いをさせようとしないことです。
その分、愛犬が心を許すことができている他人、もう少しで心を許せそうな他人との触れ合いを大事にしてあげるとよいと思います。
初対面での距離感を保つ
愛犬のために、飼い主に必要な配慮は、初対面での距離感を保つことです。
「犬を他人にいきなり近づかせない」「他人に犬をいきなり撫でさせない」ことで、愛犬に他人への良い印象を持ってもらうためにも必要なことです。
他人に心を許しにくい犬なのですから、初対面で急にグッと心を距離を縮めることは不可能でしょう。
まとめ
今回は、「他人に心を許しにくい犬」の特徴を解説しました。
- 他人と接する機会が少なく育った
- 捨てられた過去がある(元保護犬)
- 他人から怖い思いをさせられたことがある
- 人付き合いが苦手な飼い主と暮らしている
特徴を持つこと以外には、警戒心が強い・臆病・ビビリなどの生まれ持った性格が影響する場合もあるのではないかと思います。
他人に心を許しにくいことは決して悪いことではありませんが、獣医師やトリマーなど、ぜひ心を許してほしい他人は必ずいます。
今は他人に心を許しにくくても、愛犬の気持ちを第一に考え、少しずつ人慣れできるといいですね。