犬が飼い主に『抱っこして』とお願いする理由と心理
飼い主さんに「抱っこして~」と、お願いしてくる愛犬は最高に可愛いものですよね。抱っこは信頼関係を築くためにも役立ちますし、予期せぬ急な事故を防ぐためにも出来るようになっておいたほうが良いもの。
愛犬が『抱っこして♡』とお願いしてくることは、どちらかというと良いことです。お願いしてくる時の心理も、まるで人間の子供と同じような理由で可愛いものが多くなっています。
1.甘えたい
犬が飼い主さんに抱っこをお願いする理由で一番多いと考えられるのが「甘えたい」という心理。大好きな飼い主さんに抱っこしてもらえると愛情を感じことができ、ホッとして幸せな気持ちになるのです。
「抱っこ」というスキンシップは、飼い主さんの体温を感じ優しい声も近くで聞くことが出来るため、リラックス効果が高いもの。飼い主さんも愛犬を抱っこすると愛しい気持ちが沸いて、なんだか幸せな気分になりませんか?
飼い主さんにとってもリラックス効果があるため、「抱っこ」は互いにとって良いスキンシップになるのです。
2.疲れた
お散歩中の愛犬がピタッと歩くのを止めて「抱っこして」とお願いしてきたことはありませんか?こんな時は「疲れたからもう歩きたくない」という心理のことが多いでしょう。
犬には犬種ごと、また個体の体力や健康状態ごとに適切な運動量があります。いつもより長くお散歩した日には、「歩きたくない」と抱っこをお願いしてくることも多いはずです。
またお散歩中に犬が抱っこをお願いしてくる理由には、何かに恐怖を感じているケースもあります。その時の状況から理由を判断して適切に対応してあげましょう。
3.寒い
犬は寒さを感じている時にも、飼い主さんに「抱っこして」とお願いしてくることがあります。これはお散歩中であっても自宅でもあり得ることです。
犬は比較的寒さに強い生き物ですが、犬種によってはとても寒がりな犬もいます。犬はもともと体温調節が苦手ですが、特に子犬、小型犬、高齢犬は体温調節の機能が上手く働かないため気をつけてあげましょう。
室内であれば室温を上げる、お散歩中であればしっかりと抱っこして暖めてあげましょう。
愛犬に抱っこをお願いされたらどうしたらいい?
1.抱っこのメリットとデメリット
飼い主さんに抱っこしてもらうことを好む犬は多いですが、なかには抱っこが苦手な犬もいるはず。抱っこは愛犬とのスキンシップにもなりますし、体のどこを触っても大丈夫になるようにしつけをする際にも役立つもの。
また予期せぬ災害や事故、病気やケガなど、どうしても抱っこしなければいけい時のために慣れてもらっておいたほうが良いものです。
しかし、甘やかすように抱っこしすぎるのは良くありません。お散歩中に抱っこばかりしすぎていると当然運動不足になってしまいますし、飼い主さんに対する依存心が強くなってしまう可能性もあります。
飼い主さんへの依存心が強すぎる犬は、飼い主さんの姿が見えないと吠えてしまったり、粗相や破壊行動などの問題行動に発展してしまう可能性もあります。時には「今は抱っこできないよ」と教えてあげることも大切です。
2.愛犬に抱っこをお願いされた時の対処法
抱っこをお願いしてくる頻度が高いと感じる犬の場合、毎回抱っこするのではなく無視をするなどして、回数を減らしていきましょう。
抱っこの要求を続けるかもしれませんが、心を鬼にして徹底的に無視をしてください。少し可哀想に感じるかもしれませんが、愛犬に目を向けてしまうと「気にかけてくれている」と察知して要求が続いてしまうことがあります。
愛犬が「抱っこして」の要求をやめて、大人しくなったあとに「マテ」「オスワリ」「ハウス」などのコマンドで愛犬を落ち着かせてから、ご褒美として抱っこをしてあげましょう。
3.興奮している時には注意
飼い主さんのことが大好きすぎて抱っこのお願いをする時に、やや興奮気味になってしまう犬は少なくありません。興奮した状態で抱っこしてしまうと体勢も不安定で危険ですし、互いの気持ちも落ち着かないはず。
「マテ」や「フセ」などのコマンドで、興奮した気持ちを落ち着かせてから抱っこするようにしましょう。
まとめ
抱っこをお願いしてくる愛犬はとても可愛らしく、飼い主さんも幸せな気持ちになる行動ですよね。
しかし可愛いからと言って、毎回抱っこしてしまうのは愛犬のためにも良くありません。抱っこのお願いの頻度が高い犬の場合は、回数を減らすよう心がけてみましょう。