愛犬が寒い日のお散歩を嫌がるときに楽しんでもらうためにできる工夫
寒い日が続くと、お散歩を嫌がったり、運動量が減ったり、愛犬の運動不足や体重増加を心配されることがあるのではないでしょうか。
「どんなに寒い日だってお散歩に行きたい!けど寒いから…やっぱり行きたくない!」という葛藤が犬にもあるのではないかと思います。
本当はお散歩に行きたくてウズウズしている愛犬のために、寒い日も一緒に運動に行こうと頑張る飼い主さんのために、愛犬が寒い日のお散歩を嫌がるときに楽しんでもらうためにできる工夫をご提案します。
暑い日のお散歩と比べて考えてみてください。寒い日のお散歩は、歩けば歩くほど体もホカホカ温まります。犬も人も快適にお散歩を楽しめる寒い日が続く季節こそ、思いっきり楽しみましょう♡
1.1回のお散歩の時間を短くする
寒い日のお散歩を嫌がるときは、1回のお散歩の時間を短くする工夫をしてみましょう。
愛犬が行きたい場所やニオイを嗅ぎたい場所などを含め、「短めコース」を事前に決めておくとよいと思います。
寒い日、1日で最も気温が低くなる朝のお散歩は、5分程度でも十分だと思います。日差しのある時間帯にお散歩することができるのであれば、日向ぼっこも兼ねて、15~20分程度お散歩できればよいと思います。
監修ドッグトレーナーによる補足
愛犬のお気に入りの場所へ移動してから散歩を開始しましょう。
移動中も体が冷えないように抱っこやカート、遠くなら車での移動がおすすめですよ。
2.体を十分に温めてから家を出る
寒い日のお散歩を嫌がるときは、体を十分に温めてから家を出る工夫をしてみましょう。
最近では「ヒートショック」という言葉もよく知られるようになってきましたよね。急激な温度変化によって体に及ぼす影響のことです。主な症状は、血管の収縮や拡張による血圧の急変動です。
これは人にも犬にも起こります。寒い日のお散歩は、飼い主も愛犬も体を十分に温めてから家を出るようにしましょう。
体が十分に温かい状態であれば、犬もそれほどお散歩に行くことを嫌がらないと思います。お散歩に行きたい犬にとっては、十分に温かい体に冷たい空気が触れることも気持ちよく感じられるのではないでしょうか。
3.ペットカートを利用する
寒い日のお散歩を嫌がるときは、ペットカートを利用する工夫をしてみましょう。
シニア犬・老犬・持病のある犬・寒さに弱い犬種などに対する、寒い日のお散歩をするときの配慮でもあると思います。
自分の足で歩くことだけがお散歩ではありません。
体を動かすことも目的のひとつですが、外の空気を感じること、さまざまなニオイを嗅ぐこと、声や音を聞くこと、他の犬や人との交流も大事な要素です。
(お散歩に行きたい)(外に出たい)と感じているけれど、年齢や体調や健康状態を考えると…という寒い日のお散歩こそ、ペットカートの出番です。外に出るということを楽しんでもらうためにできる工夫です。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬の視覚や聴覚、嗅覚は年齢とともに衰えていきますが、その中でも嗅覚は他の感覚と比べると衰えにくく、目や耳などの機能が低下しても嗅覚でものや人を認識できると言われています。
嗅覚は犬にとって、とても重要な感覚なので普段のお散歩の時にしっかりと嗅覚を使えるようにしてあげると良いでしょう。
4.防寒服を着せる
寒い日のお散歩を嫌がるときは、防寒服を着せる工夫をしてみましょう。
我が家の愛犬は、普段は服を着ることを全力で嫌がります。しかし、寒い日のお散歩のときだけは進んで防寒服を着てくれます。
服を嫌がる犬にとっては、窮屈で邪魔くさいだけの服かもしれませんが、(防寒服は暖かくて気持ちいいな♡)と感じてもらうことができれば、寒い日のお散歩も嫌がらず楽しめるようになると思います。
防寒服の温かさや快適さを知るための練習が事前に必要な犬もいると思いますので、無理強いせず、焦らず、愛犬のペースで練習してみてくださいね。
監修ドッグトレーナーによる補足
体の小さな小型犬や短毛種は体温が奪われやすいため寒さに弱い傾向があるため、寒い時期のお散歩時には、防寒服を何種類か用意してあげると良いでしょう。
しかし、寒さ対策とはいえ愛犬が嫌がるようであれば無理に着せるのはおすすめできません。家の中で洋服に慣れさせたり、日差しがでている時間帯に散歩に行くようにしましょう。
まとめ
愛犬が寒い日のお散歩を嫌がるときに楽しんでもらうためにできる工夫を4つ解説しました。
- 1回のお散歩の時間を短くする
- 体を十分に温めてから家を出る
- ペットカートを利用する
- 防寒服を着せる
寒い日のお散歩を嫌がる犬は、冬の間に筋肉量が減りやすいです。筋肉量が減ると代謝が落ち、体温も下がります。寒さへの耐久性もダウンしてしまうでしょう。
健康維持のためにも、寒い日のお散歩も楽しめるように工夫しましょう。寒い日のお散歩は、体を十分に温めてから家を出て、帰宅後も愛犬の体の冷えに注意してあげてください。