犬がカーペットをめくりたがる理由
ふとしたとき、カーペットがめくれたことに興味を惹かれ、まためくりたくなったのかもしれません。めくれた後、パタンッと元に戻るカーペットの動きを面白く感じたのかもしれません。
「知りたい!」「解明したい!」「理解したい!」という気持ちが強い犬ほど、たまたま起きた何気ない出来事を探求してしまいたくなるのではないでしょうか。
身動きをしたとき、たまたまカーペットがめくれ、そのカーペットを元に戻した飼い主の行動を「遊び」としてとらえてしまった可能性もあります。
たった一度の出来事でも、どのように手足を動かしたときにカーペットがめくれたのかを学習し、(こうしたらまたカーペットがめくれるかな?)と何度も繰り返すことがあります。
その度に飼い主が「やめなさい!」と面白おかしく対応した場合、犬が遊びとしてとらえ、飼い主に構ってほしくて遊んでほしくて、また何度でもカーペットをめくろうとすることがあります。
犬がカーペットをめくりたがるのをやめさせるために意識すべきポイント
では、犬がカーペットをめくりたがる場合、具体的にはどのようなポイントを意識してやめさせるべきなのでしょうか。
1.叱ったり怒ったりしない
犬がカーペットをめくりたがるのをやめさせるためには、叱ったり怒ったりしないことが、意識すべきポイントです。
犬には、なぜカーペットをめくってはいけないのか、理解できません。なぜ叱られるのか、なぜ怒られるのか、分からないんです。
一時的にやめることはあります。でも本当に一時的です。叱られたとき、怒られたときだけやめます。
叱ったり怒ったりしても根本的な解決にはならないんだ、ということを意識するとよいと思います。
2.「おしまい」と言う
犬がカーペットをめくりたがるのをやめさせるためには、「おしまい」と言うことが、意識すべきポイントです。
カーペットを遊びとしてとらえてしまっている場合、その遊びをおしまいにしましょう、という合図を出すということです。
おやつを食べ終わった後も「もうおしまい」と言いますよね。お散歩から帰宅するときも「そろそろ帰りましょう」と言いますよね。何かを終えるとき、必ず声かけをしたり、合図を出したりしていると思います。
カーペットをめくって遊んでしまう犬には、「おしまい」と言うことで、おしまいの合図だと理解してもらい、やめてもらうようにしましょう。
3.他に興味を持ってもらうこと
犬がカーペットをめくりたがるのをやめさせるためには、他に興味を持ってもらうことが、意識すべきポイントです。
どうしてもカーペットをめくることに興味が惹かれてしまうのでしょう。もしかすると、退屈しているのではないでしょうか。おもちゃや遊びに飽きてしまっているのではないでしょうか。
今持っているおもちゃとは違うタイプのおもちゃを与える、新しい遊びを教えてあげる、知育玩具を活用するなど、他に興味を持ってもらえるよう、これまでに経験したことのない新しいことを与えてみるとよいと思います。
4.カーペット以外の滑り止め対策を検討すること
犬がカーペットをめくりたがるのをやめさせるためには、カーペット以外の滑り止め対策を検討することが、意識すべきポイントだと思います。
カーペットを敷く理由として最も多いのが、愛犬の滑り止め対策です。フローリングで滑ってしまわないよう、カーペットを敷くことで対策されていらっしゃるのだと思います。
また、ペット用のタイルカーペットは、汚れた部分だけ取り外して丸洗いすることができるため、便利ですよね。
タイル状のカーペットを床に敷き詰めて使用しますが、めくれやすいタイプもあると思います。私は、愛犬が歩くだけで簡単にめくれてしまう商品を買ってしまったこともありました。
口コミなどを参考にめくれにくいタイルカーペットを探すのも方法のひとつですし、カーペット以外の滑り止め対策も検討されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
犬がカーペットをめくりたがるのをやめさせるために意識すべきポイントを4つ解説しました。
- 叱ったり怒ったりしないこと
- 「おしまい」と言うこと
- 他に興味を持ってもらうこと
- カーペット以外の滑り止め対策を検討すること
カーペットをめくることを「楽しいぞ!」と経験してしまった犬は、またいくらでもカーペットをめくりたくなってしまうようです。
カーペットをめくり、その下におやつ・ごはん・おもちゃ・飼い主のスリッパなど、ものを隠す遊びまで学習してしまう犬もいるようです。
めくれたカーペットで躓いて転倒し、大怪我…などということがないよう注意したいですね。