1.年齢に合わせた食生活
犬を含む動物の体が老化するということは、体内で酸化が起きているということです。
体内では、吸い込んだ空気をもとに活性酸素が作られています。活性酸素は侵入してきた細菌やウイルスと戦ってくれるのですが、過剰に作られた場合、体を酸化させてしまうのです。
活性酸素による酸化を防ぐためには、抗酸化力が必要となりますが、年齢を重ねるとその働きが弱まり、体を守りきれなくなってしまいます。
そのため、食事などを通して、抗酸化作用のある食べ物を食べることが大切になってきます。
抗酸化力を持つ食材としては、緑黄色野菜や魚などが有名です。それらの食材には、ベータカロテンやビタミンC・E、アスタキサンチン、ルテイン、ポリフェノールなどが含まれているので、ぜひ積極的に取り入れましょう。
2.適度な運動を続ける
年齢を重ねても若々しく、健康的な体を維持するためには運動が必要です。犬の場合、散歩に連れて出ていることが多いと思いますが、それは老犬になっても必要なことです。
老犬になったからと、散歩に行かなくなる飼い主さんもいるようですが、歩かせなくなると余計に筋力や体力が低下して、どんどん衰えていってしまいます。特に、犬は後ろ足から弱ってくることが多く、立っていると震えたり、長い距離を歩けなくなってすぐに座り込んでしまったりすることがあります。
運動が必要とは言っても、若い頃を同じような運動を、同じような量でおこなうのはNGです。過度な負担がかかり、ひざ関節や股関節、腰を痛めてしまうでしょう。そのため、短時間&ゆっくりでかまわないので、1日に数回散歩をして歩かせてあげてください。
足腰に痛みが出ていないうちであれば、立ち座りを数回くり返して軽い筋トレをするのもおすすめです。こうすることで、後ろ足の筋力や可動域が維持され、関節炎を防げるでしょう。
3.こまめなボディケア・マッサージ
犬の老化は、皮膚や被毛などにもあらわれます。皮膚にハリがなくなってたるんだり、毛ヅヤが失われたり、抜け毛が増えて毛量が減ったりするため、外見的にも老化が見て取りやすくなります。
それは、年齢を重ねると体の代謝が悪くなり、血行不良が起こりやすくなるでしょう。血行不良が起こると、全身に栄養や酸素が行き届かなくなってしまい、若く健康な皮膚・被毛が育ちにくくなったり、生まれ変わるまでに時間がかかったりするようになります。
そのため、全身の血の巡りを良くするために、マッサージやストレッチをおこなうといいでしょう。専門的なマッサージはできなくても、皮膚を軽くさすったり、優しくもみほぐしたりするだけで、十分効果は得られるでしょう。
もちろん、即時効果が出るわけではありませんが、毎日こまめにおこなうことで、若々しい見た目を維持できます。
また、日々のブラッシングや定期的なシャンプーをおこなって、皮膚に刺激を与えたり清潔な状態を保ったりすることも大切です。ただし、老犬になるとシャンプーなどで体に負担がかかることもあるので、短時間で済ますようにするなどの配慮をしてあげましょう。
まとめ
犬はあっという間に年を取ってしまいます。そして、外見や行動にもその変化はあらわれて、飼い主さんは少し寂しい思いをすることもあるでしょう。
老化を完全に防ぐことはできませんが、食事や運動などを意識することでアンチエイジング効果を得ることはできます。できるだけ健康的に年齢を重ねられるように、ぜひ愛犬が若いうちから意識してみてくださいね。