犬の誘拐を防止するためにできる5つの方法! 万が一に備えて知っておくべき対処法に「他人事じゃない」「改めて確認しておこう」

犬の誘拐を防止するためにできる5つの方法! 万が一に備えて知っておくべき対処法に「他人事じゃない」「改めて確認しておこう」

犬の誘拐と聞いても、遠い海外の話や物語の中の話に思えてしまい、自分の生活とは無縁と感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。実は、コロナ禍でペットの飼育者が増えているのと同時に、ペットの誘拐事件は世界的に急増しており、日本でも他人事ではなくなりました。犬の誘拐を防止する方法や、万が一に備えて知っておくべき対処法などをご紹介します。

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世界的に増えているペットの誘拐事件

ベンチの上のリードとポスター

新型コロナ感染症の流行により、新しい生活様式が世界的に広がりました。その結果、犬や猫というようなペットと暮らす人の数が増え、同時に、営利目的も含めてペットを連れ去る誘拐事件が世界的に急増しました。

2020年のペット誘拐事件が2000件に上ったイギリスでは、2021年11月に『ペットは単なる所有物ではなく、愛情の対象である』ということを法律に反映することで、ペット誘拐への対策を強化しました。

あまり目立ちませんが、日本国内でもペット誘拐事件は増加傾向です。しかし残念ながら日本の法律では、犬や猫などのペットはまだ単なる「物」としての扱いのままです。

そのため、愛犬を誘拐した人を罪に問える場合でも、該当する罪状は窃盗罪、器物損壊罪、動物愛護管理法違反のいずれかにしかなりません。また誘拐した理由や目的によっては、罪に問うことが非常に難しいケースもあります。

愛犬を誘拐から守るためには、何よりも飼い主さんの自衛策と、万が一の場合の適切な対処が必要なのです。

そこで今回は、愛犬の誘拐を防止するためにできることや、万が一に備えて知っておくべき対処法についてご紹介します。

犬の誘拐を防止するためにできる方法

外でひとりで飼い主を待つ犬

ではここからは、愛犬を守るために、犬の誘拐を防止するためにできる方法について具体的に解説いたします。ぜひ自分で何ができるのか、今のうちに確認しておきましょう。

1.外出先では愛犬を独りにしない

散歩の帰りにコンビニやスーパーなどに立ち寄り、入口付近に愛犬を繋ぎ留めて買い物をすることはありませんか。

ほんの数分間だけだったとしても、このような状況での誘拐事例は多いです。

店内から様子を見て気付いたとしても、すぐ助けに行くのは難しいでしょう。また愛犬の周囲にいる大勢の人は、飼い主が誰かなど分かりません。誘拐現場を見ても、気付けることは稀です。

最も安全なのは、一旦帰宅して愛犬を自宅に留守番させ、改めて買い物に出直すことです。

また、駐車場に停めた車の中で待たせるのも危険です。車ごと盗まれる、窓を割って連れ去られるという事例も少なくありません。

2.庭も含めて自宅のセキュリティ対策を整える

ご自宅のセキュリティ対策は万全といえるでしょうか。

愛犬だけの留守中に、窓を割って自宅に侵入され、連れ去られることもあります。また、庭先で繋ぎ飼いまたは放し飼いにしていた愛犬が誘拐されることもあります。

ご自宅の敷地内への侵入を、できる限り防ぐことが大切です。人通りの少ない目立たない場所であれば、監視カメラを設置するなどの対策も検討してみましょう。

3.近くにいても目を離さない

散歩中や公園、ドッグランなどで遊ばせているときにも、決して愛犬から目を離さないことです。たとえリードに繋いでいても、そのリードが長すぎると、いざというときに助けられません。

また、ドッグランで遊ばせているときに、飼い主さん同士の会話に夢中になって愛犬から意識が離れた隙に誘拐されることもあります。

4.愛犬情報を発信しすぎない

ご自身やお子さんの情報は、個人情報を意識してあまりSNS等に発信しない方も多いと思います。

しかし愛犬となると、写真つきでかわいさをアピールしたり、珍しい犬種であることを自慢してしまってはいないでしょうか。

愛犬の情報を発信しすぎると、転売目的で犬を誘拐しようとしている犯人の標的にされるリスクが高まります。

5.良好な人間関係の構築

人の悪意は弱者に向かうことが多いです。そのため、飼い主さんに嫉妬や恨みを抱いた犯人が、飼い主さんを傷つけるために愛犬を誘拐するケースがあります。

また、誘拐した愛犬を虐待することで、飼い主さんへの悪感情のはけ口にされてしまうこともあります。

つまりご近所付き合いや友人、同僚などとの人間関係が、愛犬にも悪影響を及ぼすことがあるのです。

万が一に備えて知っておくべき対処法

愛犬捜索のポスター

万が一愛犬が誘拐されてしまった、またはいなくなってしまった場合は、下記の手順で対処しましょう。

協力してほしい機関への連絡
お住いの地域を管轄している保健所、警察署、近所の動物病院等に協力を求めましょう。
愛犬の捜索
姿が見えなくても、必ずしも誘拐とは限りません。逸走の可能性も考慮しながら、近隣を捜索しましょう。
犯人特定のための情報収集
誘拐の場合、犯人を特定するための証拠や、犯人が所有している犬がご自分の愛犬であることの証明が必要になります。SNSやポスター掲示などにより、情報を収集しましょう。
交渉による返還や賠償の請求
犯人が特定できたら、交渉により愛犬の返還や賠償などの請求を行います。個人で行うのは難しいので、弁護士を代理人に立てることをおすすめします。
交渉に応じない場合は訴訟
犯人が交渉に応じない場合は、裁判所に訴訟を起こすことも検討しましょう。

愛犬の誘拐を防止するために普段から心掛けたい意識とは

マイクロチップが入っている犬

普段、愛犬が誘拐されるなどと考える機会はないかもしれません。

しかし現実問題として、日本国内でも事件は発生しています。日頃から誘拐への備えが必要だという意識で、行動基準に誘拐防止策を組み込んでおくことを心がけましょう。

愛犬の誘拐を意識した上で、改めて以下の行為を行っていないかを確認しましょう。

  • コンビニなどの入り口に愛犬を繋ぎ、独りで待たせていませんか
  • 公園やドッグランなどで、愛犬から目を離す瞬間がありませんか
  • 迷子札を装着していますか
  • マイクロチップを装着し、最新の情報に更新していますか
  • 愛犬の最新の写真をストックしていますか
  • お住まいの地域を管轄している保健所や警察署の連絡先を把握していますか

まとめ

店先に繋がれた犬

「愛犬の誘拐」という警戒心を常に意識の表面に出しておくことは、現実的ではありません。しかし万が一のことが起きてしまうと、その後悔の念は一生消えることがないでしょう。

後悔しないためにも、普段の行動基準の中に「万が一」の場合も想定したリスク対策を忍び込ませ、習慣化することが現実的です。

普段の何気ない行動も、今一度「もしかしたら」という観点で見直し行動基準を改めることで、起こりうる万が一に備えましょう。

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