犬が好みがちな「お気に入りの場所」
人間と同じように、どうやら犬にも「お気に入りの場所」があるようです。では、一体どのような場所がお気に入りなのでしょうか。
1.狭い場所
テーブルの下や家具や壁で囲まれた隙間など、犬は体がギリギリ入るくらいの狭い場所を好みます。
犬は野生時代狭い巣穴で暮らしていたので、狭い場所にいると安心します。犬や猫のようなペットには屋根付きの狭い寝床を与えることが多いですね。
近年はミニマリストブームで、一切物がない部屋に憧れる人もいます。しかし物がない部屋は、犬からすると隠れる場所がないので、安心できないかもしれません。
2.飼い主のニオイがついている場所
犬は飼い主さんのニオイが大好きで、包まれていると安心します。飼い主さんのニオイがついている場所とはソファ・ベッド・洗濯物などです。
『ここに乗っちゃダメ』と言っても目を離した隙に犬がソファなどで寝ていることはありませんか?寝心地の良さもありますが、大好きなニオイがするからというのも理由のようです。
3.自分の寝床
旅先でいつもと違う枕や布団を使うとよく眠れない…なんてことは人間によくありますね。犬は特にこだわりが強く、いつもと同じじゃないと落ち着かないことが多いようです。
いつも使っている布団やタオルなどには犬自身のニオイがたくさんついています。犬にとって自分のニオイがついたものはテリトリーです。
旅先で知らない場所で寝ることになってもいつも使っているものがあれば「ここは自分の居場所」と認識して落ち着いてくれます。
4.自然を感じられる場所
暇さえあれば窓際で外を眺めている、日向ぼっこをしているという犬は多いです。犬は本来屋外で暮らす動物なので、自然を感じられる場所を好みます。
家の中はいつも同じニオイや物に囲まれています。ですが屋外では植物や動物など、たくさんのニオイに溢れています。自然を感じられる場所では変化があって面白いのでしょう。
犬の「お気に入りの場所」に関する注意点
犬が家を気に入ってくれるのは嬉しいですが、お気に入りでつい長居してしまう場所には、次の点に注意する必要があります。
暑さ対策
近年は異常気象により天気が変わりやすく、涼しいと感じていても室温が上がってしまうことがあります。
日当たりの良い場所でくつろいでいる犬は多いですが、体や床が熱くなって熱中症になる可能性があります。
窓にはカーテンをつける、日陰をつくる、サークルで囲む場合は広範囲を移動できるようにするなどの対策をしてあげてください。
また犬の足腰が悪い場合、あまり動きたがらないので水を飲まなくなることがあります。水を犬の近くに置く、複数用意するという工夫が必要です。
危険なものを近くに置かない
犬を室内で自由にしておくと、犬の体にとって悪いものを食べてしまったり、電化製品やケーブルを噛んで感電や火事を起こしてしまうような危険があります。
犬が歩く範囲には人間の食べ物、電池などの危険なものを置かず、できるだけ片付けおきましょう。
電化製品やケーブルの場合は、移動できなければ柵で囲んだりカバーをつけるなどしてなどで、犬が直接触れないようにしてください。
まとめ
犬が好む場所は性格によって変わります。いつも誰かと一緒にいたい犬は人通りの多いリビング、自分だけの時間が欲しい犬は人通りの少ない部屋の隅などを好みます。
広い家ならば犬の居場所の選択肢が増えますが、1人暮らしのマンションでは自分の場所がないと不満を感じてしまう犬もいるでしょう。
精神的ストレスが多い犬は、無駄吠えや物を壊すなどの問題行動が多いです。反対に、ストレスが少ない犬は問題行動が少なく、家でリラックスして過ごしてくれます。
飼い主さんは愛犬の性格を理解し、居心地の良い空間を作ってあげてください。家の居心地が良ければ、犬も人も快適に暮らせるのです。