犬の「口元」から読み取る気持ち
犬には人間のような豊かな表情を見ることができますよね。おそらくそれは「口元」にさまざまな気持ちが表現されているからだと思います。
そこで今回は、犬の「口元」から読み取れる気持ちについて解説していきましょう。
1.安心しきっている
犬の口元からチョロッとだけ舌が出ているときの気持ちは「安心しきっている」です。
口元が緩みきった状態で、その緩みから舌先がチョロッと出てしまうのです。床に寝転がってくつろいでいるとき、ケージやベッドで眠っているとき、舌先が出ていることがよくあります。
このような犬の口元が見られたときは、（ああ、安心しきってくれているんだな♪）と、嬉しくなりますよね。もしかすると、飼い主や家族だけが見られる口元かもしれません。
2.緊張している
犬の口元がキュッと真横に閉じられているときの気持ちは「緊張している」です。
無表情にも見られることがありますし、真剣な表情に見られることもあります。緊張する気持ちから口元がキュッと真横に閉じられているとき、何か一点に集中して見つめているかもしれません。
その視線の向こうに緊張を感じる何かがあるのです。他の犬の声がするからなのではないでしょうか。苦手な人の声が聞こえてきていることもあるでしょう。
3.イライラしている
犬の口元が閉じられた状態で前歯を見せているときの気持ちは「イライラしている」です。
マズルにシワを寄せ、上唇をめくりあげ、前歯をしっかりと見せます。威嚇しているようにも感じられるかもしれませんが、イライラした気持ちを表現するときにも見せる仕草です。
低く小さな唸り声を上げていることもあります。犬がイライラしているとき、触れようとすると、ガウッ！と一喝されてしまうことが飼い主にもありますよね。
4.近づくなと警告している
犬が口元（マズル）にシワを寄せたり戻したりを繰り返すときの気持ちは「近づくなと警告している」です。
他犬が近づこうとしているとき、他人が近づこうとしているとき、口元にシワを寄せては戻し、またシワを寄せては戻しと繰り返すことで、「私に近づくな！近づくと咬みつくぞ！」と、警告しているのです。
犬同士であれば、（これ以上は近づいてはいけないんだ）と理解することができます。
幼い子供さんや犬の気持ちを読み取ることができない大人が近づいてしまうと、本当に飛びかかったり咬みついたりすることがありますので注意しましょう。
犬はいきなり飛びかかったり咬みついたり、警告なしに攻撃することは滅多にありません。ですから、犬と触れ合いたいときは、犬の気持ちとサインをしっかり読み取れることが大事です。
5.甘えたい
犬の口元（口角）をキュッと上向きにするときの気持ちは「甘えたい」です。
口元を閉じた状態で上向きにしているときは、微笑んでいるように見えます。少し口元を開けた状態で上向きにしているときは、「甘えることができて嬉しい！」という気持ちがよくわかります。
口元を開けた状態でかるいパンティングをしているときは、甘えることができて嬉しい気持ちから興奮気味である気持ちも読み取ることができます。
口角を上向きにしているときは、口元を閉じているのか、どれくらい開いているのかによっても、犬の気持ちをより詳しく読み取ることができるのです。
6.拗ねている
犬が口元をへの字にして口角を下げているときの気持ちは「拗ねている」です。
犬も拗ねることがありますし、口元をへの字にすることもあります。気持ちの表し方がまるで人間の子供のようですよね。
パグやフレンチブルドッグなどの口元にたるみがある犬種では、拗ねているとき、口元をへの字にして口角を下げている様子がより分かりやすいです。
まとめ
犬の口元から読み取る気持ちを6つ解説しました。
- 安心しきっている
- 緊張している
- イライラしている
- 近づくなと警告している
- 甘えたい
- 拗ねている
犬の口元って見ているだけでもかわいいですよね♡。愛犬の口元であれば、ついにおいを嗅いでしまうことも飼い主あるあるなのではないでしょうか。
犬は口元を動かすことでも気持ちを表しています。どんな口元のときにどんな気持ちでいるのか、愛犬の口元から読み取れる気持ちはよりたくさん知っておきたいものですね。
