犬のしつけの順番で名前を一番最初にする理由
犬のしつけの順番で名前を一番最初に教える理由は、名前を呼ぶ機会が最も多くそしてその名前に対してポジティブな約束を犬としてほしいからです。
しつけというと「おすわり」「ふせ」「まて」「おいで」といったようなものを思い浮かべると思いますが、名前というのはどんな場面でも頻繁に口から出てくる言葉ですよね。
そして愛犬が可愛ければ可愛いほどその名前を呼ぶ回数は多くなるものです。
名前を呼ばれたらいいことがある、うれしいことがある、嫌なことではなくその先には必ずプラスになることがある、と犬が学習することでわざわざ新しく「おいで」ということを教えなくても嬉しそうにかけよってきたり、注目してほしいときにパッと振り向いてくれたりすることが多くなります。
犬のしつけの順番を考えるよりも環境を整えよう
そもそもしつけというのは人間から見た時の結果でしかなく、犬にはしつけという概念はありません。
人間にとって都合がいいお行儀がいいふるまいだと判断されれば「しつけのできた犬ですね」となり、そうでなければ「しつけのできていない犬ですね」となるだけです。
であれば、人間にとって困らない結果が起こらないように環境を工夫して何もしなくても望む結果が得られるようにすれば、特に犬をどうにかしようとしなくても「しつけのできた犬」という結果になりますよね。
例えばトイレであれば犬がどこで排泄をしても問題ないようにトイレシートをたくさん敷き詰めたら、トイレで排泄ができるしつけのできた犬となります。
このように環境を工夫し整えるだけでほとんどのしつけと呼ばれるものは解決するのです。
しかし、名前はそうはいきません。
名前は環境をどうにかするというものではなく、その子の生涯ですばらしい意味のある言葉なのだと感じてもらわなければならないのです。
犬のしつけは結果であり目的ではない
犬のしつけというのは先述したように、人間から見た時の結果であり目的ではないということを知っておきましょう。
しつけが目的になっているケースは飼い主さんだけでなく、むしろプロと呼ばれる人たちにこそ多いように見受けられます。
むしろしつけと呼ばれるものの先にある目的は動物福祉の向上です。
どうすればその子にとっての福祉が向上するか?それを考えその目的を達成するための手段としてトレーニングをしていきます。
また、動物福祉を向上するということは人間のQOLの向上にもつながります。
犬をしつけてコントロールしよう、コントロールしなければならない、と考える必要はありませんので、ぜひ犬を迎えたらまずは名前とポジティブな約束を覚えてもらいましょう。
まとめ
犬のしつけはどんな順番で何を教えていけばいいんだろう?と悩み、その答えを探してネットなどで検索すると思います。
しかし、それよりもまずは名前を教え名前を呼ばれるということは必ず良いことがあるのだという約束をしてほしいです。
しつけは結果であり目的ではありません。
難しいと思ったらすぐにプロに相談して、1つでも多くのプラスを増やせるように取り組んでみてくださいね。