犬が前足で顔を隠す理由と注意すべき行動
みなさんは、愛犬が前足で「顔を隠す仕草」をしているのを見たことはないでしょうか。そもそも、なぜ犬は顔を隠すのでしょうか。
今回は、犬が前足で顔を隠すのに考えられる理由や注意すべき行動についてご紹介します。愛犬にはどれが当てはまりそうか、ぜひチェックしてみてくださいね。
寒さをしのぐため
前足で顔を隠すように寝ている時の犬は、「寒い」と思っている可能性があります。体を密着させて少しでも体温を逃さないようにしているのです。夏はヘソ天で寝ていた犬が、冬になると体を丸めて寝るようになるのと同じ理由ですね。
顔を隠しているだけの時は、おそらく「丸まって眠るほどではなないけど…少し寒いな」という気持ちなのでしょう。
愛犬が顔を隠しながら寝ている時は部屋の温度を上げたり、ブランケットを与えて温かくしてあげてください。
ストレスを感じている
犬は退屈や不満など、なんらかのストレスを感じた時に顔を隠すことがあります。
飼い主さんがスマホやテレビなど、自分以外に夢中になっている時などに「つまらないなぁ」と顔を隠すような仕草をするのです。
人間もストレスを感じると頭を抱えたくなるものですが、犬も同じような気持ちになるのかもしれませんね。
飼い主の気を引くため
飼い主の気を引くために、わざと前足で顔を隠す行動を取る犬もいます。
この行動を取る犬は、以前たまたま顔を隠す仕草をした時、飼い主さんから「可愛い~♡」と反応してもらった経験を持っているはずです。「顔を隠したらご主人はまたこっちを見てくれるかもしれない」と考え、同じ行動を取るのでしょう。
前足で顔を隠してアピールする愛犬はとても可愛らしいですが、毎回「可愛い~♡ どうしたの~?」と反応してしまうと犬がワガママになることがあるため、あまりオススメしません。
数回のうち1回はあえて無視をし、時間ができてから愛犬を構うなど、メリハリのあるしつけを行いましょう。
目に痒みがある
注意していただきたいのが、犬が顔を隠すように前足で何度もこすっている時です。犬がこの行動を取る場合は、目に痒みや痛みなど何らかのトラブルが起きている恐れがあります。
顔を隠す以外にも犬に次のような症状があれば、目に異物が入っていたり病気になっている可能性が高いです。
- 涙がたくさん出る
- 充血
- 目ヤニ
- 目をしょぼしょぼさせている
- 目が開かない
- 目の周りが腫れている
見た目に異常はなくても愛犬が目を気にして顔を隠す仕草を頻繁にする時は、角膜潰瘍などの病気や異物の混入を疑ってください。
犬が目を前足で搔いている場合の対処法
愛犬が目を前足で掻いている時は、すぐに動物病院に行って治療を行いましょう。
目のトラブルは対処が遅れると、重症化するリスクが高いです。病気によっては最悪の場合、失明することもあります。
少しでも違和感を感じたら、迅速に対処してください。
まとめ
今回は、犬が前足で顔を隠す理由をご紹介しました。
愛犬が前足で顔を隠していたら、なぜその行動をしているのか理由を考えてみてください。そして愛犬が寒そうにしているなら温度調節を、ストレスを感じていそうならコミュニケーションを増やして対処してあげましょう。
もし目に異常がありそうな場合は、すぐに動物病院に行ってくださいね。