『内弁慶』な犬の特徴
家の中では強がっているのに、外に出ると周囲の人にペコペコしてしまう…。このように家の中では強気、外では弱気になってしまう人のことを『内弁慶』といいますが、実は犬にも内弁慶な性格な子がいることはご存じでしょうか。
今回は『内弁慶』な犬の特徴をご紹介しますので、愛犬に当てはまるかチェックしてみてくださいね。
1.外に出ると大人しくなる
家では堂々と振る舞っているのに、外に出た途端に大人しくなってしまう犬は内弁慶な性格だといえます。
内弁慶な犬は、外に出ると次のような行動や仕草を見せます。
- 震える
- 尻尾が下がる
- 不安そうな顔で周囲を観察する
- 抱っこをねだる
- 緊張で呼吸が荒くなる
愛犬にこのような様子が見られたら、飼い主さんは落ち着いて「怖くないよ」と優しく声をかけてあげましょう。
2.安全な場所にいる時だけ吠える
内弁慶な犬は家の中から窓の外にいる人や他の犬に吠えることが多いですが、「外に出た途端に吠えるのをやめて隠れてしまう」という特徴があります。
家の中という安全な場所にいる時は吠え、いざ相手が近くに来ると怖くなって全く吠えなくなってしまうのです。
そのあまりの態度の変わりっぷりに、「さっきまでの威勢はどこへいったの?」と飼い主さんは笑ってしまうかもしれません。
3.飼い主にだけ反抗する
飼い主に爪切りなど嫌なことをされると激しく抵抗するのに、トリマーさんや獣医さんに同じことをされると大人しくなってしまう犬は『内弁慶』だといえるでしょう。
トリミングサロンに「暴れて噛むかもしれません」と愛犬を預けたのに、お迎えに行ったらトリマーさんから「大人しくて良い子でしたよ」なんて言われて拍子抜けした経験がある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
家ではイヤイヤと反抗するのに、知らない人だと良い子になる犬は「ご主人は嫌がれば許してくれる」と甘えているのかもしれませんね。
4.散歩が苦手
内弁慶な性格の犬は散歩が苦手なことも多いです。
リードを見せただけで隠れてしまったり、連れて行ってもすぐに帰ろうとしたり。外が怖くてすぐに抱っこをねだる犬もいるでしょう。
5.家の中では大暴れ
内弁慶な犬は「外では大人しいのに家では強気」というのが最大の特徴です。外でも家でも怖がりで大人しい犬や、逆にどこででも堂々としている犬は内弁慶とはいえません。
家では走り回ってイタズラをしたり、飼い主が叱っても反省しないどころか歯向かってくるような犬なのに、外に出ると急に大人しくなりシュンとした表情になるのが『内弁慶な犬』なのです。
愛犬の『内弁慶』を直すコツ
犬が内弁慶な性格になるのは、外の世界に慣れていないことが原因です。
内弁慶を直すためには、外のさまざまな環境に触れさせて、「社会化訓練」を行う必要があります。
本来は生後3ヶ月頃に行うのが良いのですが、過ぎてしまっても時間をかけて少しずつ慣らしていけば効果が見られるでしょう。また、家の中でも大人しくできるように根気強くしつけを行うことも大切です。
家の中でも外でも、愛犬が環境に左右されることなく穏やかにいられるように頑張りましょう。
まとめ
犬の性格には個体差があり、内弁慶な性格がダメだということはありません。
しかし、内弁慶で外に出るたびに怖い思いをするのは犬にとってストレスになるので、できるだけ外でも堂々としていられるように少しずつ慣らしていくのが良いでしょう。
愛犬が外を怖がり助けを求めてきた時は、飼い主さんが「大丈夫だよ」と優しく声をかけて安心させてあげてくださいね。