それ『無駄吠え』じゃないかも…?犬の吠える行為について飼い主が理解すべきこと「理由を知ることが大事」

それ『無駄吠え』じゃないかも…?犬の吠える行為について飼い主が理解すべきこと「理由を知ることが大事」

「うちの子は無駄吠えが多いな」と感じている飼い主さんはいませんか?しかし、実は犬にとって無駄な吠えというのはほとんどないのです。この記事では、犬が吠える行為について深く解説したいと思います。

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犬にとって「無駄」な吠えはない

吠えている黒柴

吠えることが多い犬に対して、「無駄吠えが多い」という人は多いと思います。しかし犬にとって意味のない「無駄」な吠えというものは、ほとんどありません。

犬が吠える行為は、私たち人間が会話をするのと同様に、コミュニケーションや感情表現の一貫です。それでも犬の吠えに対してただ「うるさい」と感じてしまうのは、私たち人間がその吠えの意味を理解できていないからでしょう。

確かに犬の吠え声はよく響きますし、周囲の人はもちろん飼い主さんでさえも騒々しく感じられるものだと思います。人間にとって「意味のない音=無駄吠え」は騒音に感じられますが、そこに含まれる感情や意味を理解できれば、単純にうるさいと感じることは減るのではないでしょうか。

また、吠えている意味を理解して適切な対応をすることで、吠えること自体も減らしていくことができることでしょう。

犬の吠える行為について飼い主が理解すべきこと

吠えている茶色い犬

ここからは、犬が吠える心理や意味を解説します。

愛犬が吠えている理由を理解して、適切な対応をするための参考になるので、ぜひ知っておいてください。

要求

犬が吠える理由としてまず挙げられるのが、飼い主さんや周囲の人に対して向けた「要求」です。犬は飼い主さんに対して「遊んで欲しい」「ご飯が食べたい」「そろそろ散歩に行きたい」など、して欲しいことがあるときに、吠えて伝えようとすることがあります。

要求のために吠えている場合は、飼い主さんの目の前に来たり、飼い主さんをしっかり見つめたりしながら吠えることが多いでしょう。

警戒

犬は警戒心を持っているため、周囲の状況に対して不安を感じたときなどに吠えることがあります。見知らぬ人や犬が自分のテリトリーだと思っている場所に入ってきたり、聞き慣れない音がしたりしたときに、吠えて家族や仲間に知らせようとするのです。

これは群れ社会で生きていた動物としての本能を引き継いでいることから起こるもので、犬種や気質によって吠える頻度は異なります。

威嚇、攻撃

知らない人が近づいてきたときや、苦手な犬を見かけたときなど、自分から遠ざけたい相手がいるときにも犬は吠えることがあります。「それ以上近づかないで!」という威嚇の意味で吠えるだけでなく、相手を怖がらせようとより攻撃的な気持ちで吠えることもあるでしょう。

このような気持ちで吠えている場合は、尻尾をピンと立てていたり小刻みに震わせていたり、顔がこわばっていたりします。近づくほどにより激しい吠え方になることが多いので、接する際は十分観察をしてください。

ストレスや感情表現

犬はストレスが溜まっていたり、体力が余っていたり、退屈をしていたりするときにも吠えることがあります。この場合は、飼い主さんなど特定の場所に向かって吠えるということはせず、空中に向かって吠えることもあります。

反対に、うれしいことがあったときに喜びが抑えきれずに吠えてしまうこともあるでしょう。

また、一定の調子で淡々と吠え続けている場合は、かなり強いストレスを感じていてうつ状態になっていることもあります。

犬の吠えを減らすため方法

おもちゃをくわえて走る犬

犬には無駄に吠えることがないとはいえ、人間と共同生活をする上では出来るだけ吠えを減らした方が良いはずです。

では、具体的な方法としてはどのようなことが考えられるのでしょうか。

社会性を身につけさせる

犬が外で会った犬に吠えたり、家のチャイムや電話の音に吠えたり、窓の外を通る犬に吠えたりする場合、社会性や経験が不足していることが考えられます。

犬は見知らぬものに対して警戒心を持つため、不安を感じて相手を排除するために吠えてしまうのです。

そのため、どのような状況でも落ち着いていられるように、様々な経験をさせて社会性を身につけることが大切です。気持ちに余裕があり、何でも大らかに受け入れられる犬は必要以上の吠えることがなくなるでしょう。

運動やスキンシップの機会を増やす

犬は運動不足やコミュニケーション不足でストレスを感じているときに、吠えることが増える傾向があります。

そのため、吠えが増えたと感じたときは散歩やおもちゃ遊び、スキンシップを増やすなどして、犬が欲求不満を解消してあげるようにしましょう。

吠えたら無視をする

要求吠えをしている犬に対しては、吠えている間は徹底的に無視することが効果的です。

飼い主さんにかまって欲しいと思って吠えている場合は、「うるさい!」と怒られたとしても「こっちを向いてくれた!」「声をかけてくれた」と喜んでしまうことがあります。吠えているからと抱っこをしてなだめるようなことをすると、「吠えればかまってもらえる」という間違った学習をさせてしまうことになります。

また、他の人や犬に対して吠えているときに、「こら!」「やめなさい」などと飼い主さんが怒ると、加勢してもらったと勘違いすることも。「飼い主さんも一緒の相手を遠ざけようとしてくれている!」と思ってしまうのです。

このような場合は、大声を出して叱ることなどはせず、冷静に「いけない」と犬を一喝し、その場を離れるなどするといいでしょう。

まとめ

吠えている白茶の犬

犬が吠えている場合、そのほとんどに意味があります。飼い主さんにとってはただのうるさい声でしかないものも、犬にとっては感情表現であったり意思表示であったりするということを覚えておいてください。

そして、犬が吠えているときの様子や周囲の状況をしっかりと観察し、吠えている意味を考えてみましょう。犬の気持ちを知ることで、適切な対応方法のヒントも見つかると思いますよ。

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